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MOON STAGE14:30

心をひとつにして生んだみんなの音楽

サウンドチェックから曲を披露してフロアを盛り上げていた空想委員会は、「ここ(スクリーン)に“NEXT ARTIST”と出たら、“NEXT ARTIST IS”と言うので、みんなで空想委員会と言ってください」(三浦 隆一/Vo/Gt))と、集まったお客さんに、メンバー登場のジングルを即興で言ってもらうという段取りでライヴをスタートさせた。スネアの軽快なリズムにのせてフロアからハンドクラップを巻き起こした1曲目の“劇的夏革命”では、真夏の太陽を思わせる黄色いライティングが、開放感のあるサウンドにぴったりだ。疾走感溢れるキラーチューン“春恋、覚醒”、岡田 典之(Ba)が「みんなの手拍子くださいな!」と言って繰り出した“悪天ロックフェスティバル”と、聴けばすぐに一緒に歌い出したくなるような空想委員会の瑞々しいメロディがMOON STAGEに力強く響き渡る。

佐々木 直也(Gt)が「ここからはみなさんと一緒に合奏の時間にしたいと思います」と言うと、フロアに集まったお客さんを男女にわけて、それぞれのパートに手拍子と歌のやり方をレクチャー。「向こうのEARTH STAGEに聴こえるぐらいのグルーヴを生みたいんですけど、いいですか!?」と、対抗心を燃やす佐々木のテンションもすごい。そして、お客さんが一体感のある“演奏”を見せ、そこにメンバーの演奏も加わって、この日、この場所限りのスペシャルな音楽が築き上げられていく。その光景はとても素晴らしかった。

MCでは来年以降の活動を告知すると、「冬の曲をお届けしたいと思います」(三浦)と言って、“僕が雪を嫌うわけ”を披露した。気づけば、今日のセットリストは、夏、春、冬と季節を彩るナンバーをチョイス。歌ごころ溢れる空想委員会の詞世界もたっぷり堪能できる構成だった。そして、「みなさん、非常にいい顔してます。ありがとうございます。せっかくなのでダンスしましょうか。踊る準備はできてますか?」と、三浦が言ったラストナンバーは“空想ディスコ”。曲の途中では、「チョコレイト!」「ディスコ!」からの「ウルトラ!」「ソウル!」とコール&レスポンスで盛り上げて、そのままPerfume”チョコレイト・ディスコ”をみんなで大合唱。さらに、佐々木は背面弾きで鮮やかなプレイを見せたりと、最後の一瞬まで思いっきり音楽を楽しむ姿勢を貫いた空想委員会。すべての演奏を終えると、「良い夢を」(三浦)、「幕張サイコー」(佐々木)と、満足そうな表情でメンバーはステージを後にした。(秦理絵)

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空想委員会

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