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GALAXY STAGE17:25

全力疾走の2015年、その総決算!

昨年11月28日には日本武道館ワンマンという大仕事があったにもかかわらず、今年3月から6月まで17本の全国ツアー、夏は各地のフェスに出て……いや、春も出てたか、春夏は各地のフェスに出て秋はホールツアー、その間に6月に『BOYS』、10月に『GIRLS』と2枚のミニアルバムをリリース──と、2015年、大車輪で働きまくったフジファブリック、今年最後のステージがこのCOUNTDOWN JAPAN 15/16だ。

スペイシーで壮大なSEが鳴り響く中(今年のGALAXY STAGEのLED照明の感じと妙にハマっている)、メンバーがオンステージ。左から金澤ダイスケ(Key)、山内総一郎(Vo/G)、加藤慎一(B)が横一線に並び、後方にサポートドラマーのBOBOが鎮座するいつもの配置につき、SEが止まった……と思ったら、1曲目からいきなり“夜明けのBEAT”! フロアを埋め尽くしたオーディエンス大喜び、もう波のように揺れる揺れる。歌いつつ、ギターを弾きつつ、シャウトしたり、フロアを煽ったり、ソロで背面弾きをキメたり、1曲目から山内総一郎、大忙し。しかし、彼が忙しければ忙しいほどオーディエンスはアガる。

続く“虹”では金澤ダイスケのキーボードソロも炸裂。それを追っかけるように山内のギターソロも炸裂。今のところの最新フルアルバムのタイトルチューン、“LIFE”では、軽やかなシャッフルのリズムに合わせ、左右に腕が振られる光景がフロアいっぱいに広がる。まだ3曲目なのに、なんかもう最後の曲のようなアガりっぷり、GALAXY STAGE。

山内、「僕らも今日は今年ライヴ最後なんで、すべて出し切って帰ろうと思います」とあいさつ、四つ打ちのキックにのって『BOYS』のオープニングチューン“Green Bird”を歌い始める。金澤のストリングスのようなシンセと、山内の歌が融け合うように響いていくさまにみんな聴き入ったあとは、“銀河”で再びオーディエンス大揺れ状態に。休む間もなくダンサブルな“バタアシParty Night”になだれ込み、山内は途中でギターを置いてハンドマイク状態になり、金澤もショルキーを持ち出してフロアを煽る。

オーディエンスに対する感謝の気持ちと、来年がこんなに最高な音楽好きのみなさんにとって最高の1年になるように願っています、ということを伝えたあと、「来年は申年なので、猿の歌をやりたいと思います」と始まったラストチューンは、フジファブリックが現体制になって最初のアルバムのタイトル曲であり、《星を目指そう 猿と目指そう》で始まる“STAR”だった。来年が申年だからじゃなくて、この曲がフジファブリックの新たなスタートを象徴する存在だったからでもなくて、もっともっと大きな意味で、何かすごく大事なことをすべて簡潔に言い表している、そんな曲であったことに、この場で聴いて改めて気づいた気がした。過去と現在をすべて未来につなげていくようなステージだったと思う。(兵庫慎司)

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フジファブリック

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