COUNTDOWN JAPAN 15/16の2日目にあたる12/29、GALAXY STAGEでROCKIN'ON JAPAN 総編集長・山崎洋一郎が初登場の感慨を込めて呼び込むトップバッターは、amazarashiである。その次の刹那、激流のように走り出すロックサウンド。ステージを覆う紗幕をプロジェクターに、ハイエンドなCGアニメーションと歌詞のタイポグラフィーが映し出され、秋田ひろむ(Vo)は絶唱としか言い様のない歌声で“後期衝動”を放つ。匿名のコミュニケーションに苛立ちながら、言葉の可能性を一段上の次元へと持ち込み、そのままのヴォルテージで「COUNTDOWN JAPAN! 1番手、青森から来ましたamazarashiです!」と名乗りを上げるのだった。
続いて、今年2月にリリースしたシングル曲“季節は次々死んでいく”を放ち「ありがとう!」と告げると、ストリングス入りの重厚なロックサウンドで“ヒガシズム”へ。近年はアンプラグドアレンジのコンセプチュアルなライヴと再録アルバムのプロジェクトなどもあったが、エレクトリックに歪んだ爆音とすべての人々の存在価値を絞り出す歌の力は圧巻だ。ぼんやりと聖母の姿が浮かぶ“性善説”では、人の罪と業の重さに敢然と立ち向かうバンドの姿も紗幕の向こうに透かし見える。じっくりと歌いきったところで、温かい拍手が巻き起こっていた。
ピアノのリフレインと重いブレイクビーツの中、終わらない自問のようにスポークンワードで繰り出されるのは“冷凍睡眠”だ。バンドサウンドがそれを後押しする。amazarashiの表現に触れて、一体誰が音楽と言葉は無関係だなんて言えるだろう。「ありがとうございます。あと2曲です。音楽にはいろんな形があって、嫌なことを忘れさせてくれる音楽というのは素晴らしいんですけれども、現実に立ち向かってそこから一歩踏み出させてくれる音楽、たとえ少数でも、そういう音楽が必要なんじゃないかな、っていう歌です」と披露されたのは新曲、“多数決”だ。研ぎ澄まされた音と言葉と映像によってのみ、価値の大きさを伝えるステージは、最後に“空っぽの空に潰される”の詩情を叩きつけて幕を閉じた。(小池宏和)
続いて、今年2月にリリースしたシングル曲“季節は次々死んでいく”を放ち「ありがとう!」と告げると、ストリングス入りの重厚なロックサウンドで“ヒガシズム”へ。近年はアンプラグドアレンジのコンセプチュアルなライヴと再録アルバムのプロジェクトなどもあったが、エレクトリックに歪んだ爆音とすべての人々の存在価値を絞り出す歌の力は圧巻だ。ぼんやりと聖母の姿が浮かぶ“性善説”では、人の罪と業の重さに敢然と立ち向かうバンドの姿も紗幕の向こうに透かし見える。じっくりと歌いきったところで、温かい拍手が巻き起こっていた。
ピアノのリフレインと重いブレイクビーツの中、終わらない自問のようにスポークンワードで繰り出されるのは“冷凍睡眠”だ。バンドサウンドがそれを後押しする。amazarashiの表現に触れて、一体誰が音楽と言葉は無関係だなんて言えるだろう。「ありがとうございます。あと2曲です。音楽にはいろんな形があって、嫌なことを忘れさせてくれる音楽というのは素晴らしいんですけれども、現実に立ち向かってそこから一歩踏み出させてくれる音楽、たとえ少数でも、そういう音楽が必要なんじゃないかな、っていう歌です」と披露されたのは新曲、“多数決”だ。研ぎ澄まされた音と言葉と映像によってのみ、価値の大きさを伝えるステージは、最後に“空っぽの空に潰される”の詩情を叩きつけて幕を閉じた。(小池宏和)
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