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GRASS STAGE 11:50

予測も制御も不能な灼熱エンタテインメント

GRASS STAGE初日・二番手は、2年連続ROCK IN JAPAN FESTIVAL出演のゴールデンボンバー! 開演に先立って、ヴィジョンには臨時ニュース風の映像が流れ、続いて、オールバック/メガネ/口ヒゲ姿の鬼龍院 翔(Vo-karu)をはじめ全員スーツ姿のゴールデンボンバーがオンステージ、そのまま爆裂アゲ倒し系の初期ナンバー“まさし”へ突入――という衝撃の展開! そこから立て続けに“酔わせてモヒート”へ流れ込み、GRASS STAGE一面のダンス天国を描き出し、「イエーイ! ようこそいらっしゃいませ!」の鬼龍院のコールが大歓声を巻き起こしていく。



そのあふれんばかりのエンターテインメント精神を、渾身のダンスと大ネタ越しに発揮する稀代のエアバンド=ゴールデンボンバー。“抱きしめてシュヴァルツ”では茨城県非公認キャラクターにして納豆の妖精「ねば~る君」へのリスペクトを表明しつつ「このライヴをねば~る君に捧げたいと思います!」と話していた喜矢武 豊(Gita-)が、曲途中でねば~る君の着ぐるみで登場して「伸び」を披露……と思いきや、なんと本物のねば~る君が登場! 「ゴールデンボンバーに入っていいネバ?」という金爆メンバー×ねば~る君の掛け合いが、会場のリミッター外れた開放感を無限増幅していく。




今年5月にリリースされた最新シングル曲“死 ん だ 妻 に 似 て い る”のドラマチックなメロディに応えて「ハァーどっこい!」のコールが湧き起こり、「シャワー浴びたいんで、今日はこの辺で終わりにしていいですか?」と汗だくで懇願していた喜矢武はアッパーなロックナンバー“好きだけじゃ足りなくて”で登場したシャワーブースで優雅に入浴……と思いきや、ノズルからは火花のシャワーが! 常に観る者の先を行き絶妙に裏をかきながら、陽光あふれるGRASS STAGEをさらに熱く震わせていくのはさすがとしか言いようがない。



鬼龍院の熱唱が一面の大合唱とOiコールを巻き起こした“元カレ殺ス”。一面のハイジャンプがひたちなかの大地を揺らした“毒グモ女(萌え燃え編)”。ツインギターと疾走ビートが鳴り響く中、数万人規模のオーディエンスを4人のヘドバンと喜矢武/歌広場淳(B)/樽美酒 研二(Doramu(暫定))のトリプルギター&鬼龍院のヴァイオリンのエア熱演で祝祭感の真っ只中へと導いた“†ザ・V系っぽい曲†”……1曲また1曲と歓喜の階段を駆け上がったアクトのラストはもちろん“女々しくて”! 4人でポンポンを振り回し、広いステージいっぱいに展開して乱舞する姿が、GRASS STAGE激震の熱狂空間を生み出していった。(高橋智樹)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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