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GRASS STAGE 13:10

「16年ここに立ち続ける」というのは、こういうことです

初日の8/1(土)はソロ降谷建志としてLAKE STAGEに出演、3日目の昨日8/8(土)はGRASS STAGEのMAN WITH A MISSIONにゲストで登場したので、Kj(vo & g)、これが今年3回目のROCK IN JAPAN FESTIVALのステージ。……あ、桜井誠(dr)は2回目ですね。サポートのKenKen(b)も、さっきPARK STAGEのシシド・カフカで弾いてたから2回目か。ともあれ、このフェスの歴史を一緒に作ってきた皆勤バンドDragon Ash、今年は最終日のこの時間に登場。

いきなりあのサンプルヴォイスが鳴り響き、オーディエンスが騒然とする中、メンバーがオンステージ。そう、1曲目から“Viva la revolution”! それ最後にやるやつでしょ! そんでこっちの涙腺が決壊するやつでしょ! このフェスの最初の数年間、必ずこの曲を最後にやっていた印象が強いもんで、ついそう言いたくなるが、もちろんなんの文句もありません。この曲なんだから当然だが、一瞬にしてものすごい吸引力で場を掌握する。
そして“AMBITIOUS”でオーディエンスを踊らせ放題踊らせ、KenKenのベースソロ&ラップが聴ける “The Live feat.KenKen”で揺らし放題揺らし、“Life goes on”では特大のハンドクラップ&ジャンプでGRASS STAGEエリアを満たし、“La Bamba”では「タオル挙げろタオル! ブン回せー!」とタオル数万本を大回転させ、“For divers area”でまた踊らせ放題踊らせ――とにかくもう、ハズさない。オーディエンス、つかみっぱなし。




このフェスに対する感謝の念を伝えるMCのあと、Kjが歌い出したのは“静かな日々の階段を”。右へ左へゆっくりと揺れながら聴き入るオーディエンスに対してKj、間奏で「せっかく高いカネ出して来てるんだから、こういう曲の時に水飲んだりして休んどいて」と気遣う。歌い終え、「このドラゴンのライヴ終わったらしっかり水飲んで、10-FEETまでもつようにして」と再度気遣いの言葉を口にし、「終わったら桜井食堂でメシ食ってって」とサクの店を宣伝し(GRASS STAGE後方の「ハングリーフィールド」に出ています)、そして「おまえらの歌だぞ!」というしびれる一言で始まったのは“百合の咲く場所で”。間奏に入るたびに、地響きのごとき大歓声。そして「ミクスチャーロックは好きですかー!」というおなじみの雄叫びから“Fantasista”へ。Kjにあおられたオーディエンス、サビで絶叫のようなシンガロングを何度も何度もくり返す。すっげえ光景。ラストは『THE FACES』収録の“Lily”。《あと少し咲いて 泣いて 笑って》――という大合唱に続き、Kjが最後のフレーズ《I’m by your side》を感情こめて歌い上げ、終了。にしても、“Lily”と “The Live feat.KenKen”以外は、もう何度も何度もライヴで観たし聴いた曲ばかりなのに、こんなに飽きないのはなぜでしょう。名曲だからだと思います、どれも。(兵庫慎司)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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