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WING TENT 18:10

初登場にして圧勝のお祭り騒ぎ!!

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015、初日のWING TENT最後のアクトは、ファンキーでソウルフルなロックバンド、BRADIOが登場! 「日常に彩りを加えるエンターテインメント」をコンセプトに2010年に結成された4人組が、なんと初登場にしてトリを飾ってくれるのである。
オープニングSEと共にオーディエンスの大きな手拍子が始まり、ガッツポーズをしたりしながら堂々と登場した4人。赤いスーツにグラサン、アフロヘアという強烈キャラの真行寺貴秋(Vo)が「エビバデ、ゴキゲンかーい!」とご挨拶。1曲目の“Flyers”はTVアニメ『デス・パレード』のオープニングテーマとして彼らの名を知らしめたダンサブルなナンバーで、観客が「待ってました!」とばかりに掲げた両手を左右に揺らして激しく踊りだす。
続く“Abracadabra”や“Golden Liar”でも、ハイテンションかつダイナミックな演奏力や、突如アカペラで魅了する歌唱力もさることながら、オーディエンスに歌わせたり踊らせたりする「おもてなし力」が凄い。たとえ初めて観た人でも(実際に「俺らのことを初めて観た人〜?」という問いに手を挙げている人がめちゃくちゃ多かったのだが)、誰をも必ず踊らせてしまうようなエンタメ性に満ちている。




「昔から憧れていたROCK IN JAPANに出させてもらって、ほんとに張り切っています!」と大山聡一(G)。「胸を張って言えることがひとつ、今日は俺たちが一番、厚着している!」とも。どんなに汗だくになろうとスーツでキメる、体を張った彼らのスタイリッシュなパフォーマンス。それがBRADIO魂なのだ。 
終盤の“FUNKASISTA”と“スパイシーマドンナ”では、まさにお祭り騒ぎの盛り上がりに。BRADIOをやる前はメロディックパンクをやっていたメンバーもいるそうで、ソウルやファンク、R&Bといったブラック・ミュージックの要素が強いけれど、「それだけじゃない何か」を感じさせるのが彼らのバンドとしての魅力になっているのかもしれない。まるでROCK IN JAPAN FESTIVALの常連バンドのように慣れた様子で会場を沸かせていく様は圧巻! こういうバンドがいきなり現れてフェスの顔になっていくんだから面白い。ステージの去り際、「WING TENTは今年で卒業だー! 愛してるぜみんなー!」と真行寺が叫んだのも頼もしい。アフロのダンサーが振り付けをレクチャーして盛り上がったアンコールの“Overnight Superstar”まで、BRADIOはWING TENTをダンスフロアにし、オーディエンスのビッグスマイルを生み出し続けた。まさに圧勝の、初出場だった。(上野三樹)


この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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