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LAKE STAGE 18:40

花火に負けない熱量と輝き。黄金アンサンブルに皆が喝采

日没直前。もともとかなり過ごしやすかった今日だが、この時間帯ともなると一際清々しい風が吹いてくる。そんな中、LAKE STAGEのトリを飾るのがNothing's Carved In Stone。様々なライヴを観た末、1日の締め括りを彼らと過ごすために集まってきた観客の日焼けした顔が、とても活き活きとしていた。予定時間となり、鳴り響いた大音量のSE。登場した村松 拓(Vocal, Guitar)、生形 真一(Guitar)、日向 秀和(Bass)、大喜多 崇規(Drums)。彼らがステージに並ぶ圧倒的な迫力はこれまでも様々な場で味わってきたが、夕陽に照らされるといつにも増して雄々しいエネルギーを漲らせているように見えた。




そして、シャープなドラムのビートが先陣を切り、演奏がスタート。4人の奏でるサウンドが見る見るうちに素晴らしいアンサンブルを構築する。まるで生き物のような瑞々しい生命力を帯びながら我々のもとへとグイグイ迫ってくる。踊れる、歌える、歓声を上げたくなる……といった刺激があるのはもちろんなのだが、何やら壮大なドラマの誕生に立ち会っているような感覚にもなるオープニングだった。ものすごい勢いのハンドウェイヴが巻き起こった“きらめきの花”。イントロが奏でられるや否や熱狂的な歓声が上がった“Isolation”……などなど、強力なナンバーの連続。「プレゼントがあるから。新曲やります!」と村松が観客に呼びかけ、9月に出るアルバム『MAZE』に収録される“YOUTH City”も披露されるなど、全編がクライマックスだったと言っても過言ではない濃厚なセットリストが展開された。「LAKE STAGE、トリだよ。やったよ。すげえ楽しい。ありがとう。今日は会場入って、どんだけ人が来るのかと丸一日ずっとビクビクしてて(笑)。思う存分やらせてもらうので、最後までよろしく!」、このステージに立つ喜びを滲ませていた村松のMCも観客を沸かせていた。
全曲の演奏が終わり、会場内に流れた終演を告げる音楽、ザ・ビートルズ“Here Comes the Sun”。花火も次々と打ち上がったが、アンコールを求める激しい手拍子がしばらく続いた。メンバーも観客も最高の余韻に浸ることができたに違いない。(田中大)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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