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SOUND OF FOREST 16:55

爆音で踊りまくるカオティックな空間!

開口一番、「めちゃくちゃにしましょうか?」と耳元で囁くような中嶋イッキュウ(Vo/Gt)のトーンは、これから始まるライヴへの甘い警告だった。 イッキュウ、ヒロミ・ヒロヒロ(Ba/Cho)、キダ モティフォ(Gt/Cho)にサポートドラマーの山口美代子を加えたすっかりおなじみのフォーメーションから"爆裂パニエさん"を繰り出し幕を開けると、キレッキレの演奏が折り重なり、早くも火花を散らし合い、爆発力漲るサウンドへ上り詰めていく。キダとヒロミの2人はヘドバンし、体を激しく動かして演奏に没頭している。その様も音に狂気を宿している要因に違いない。目と耳のダブルで食らう衝撃に最初から観客も沸き上がる。




次の"POOL"では艶っぽいセクシーなイッキュウの歌声と阿鼻叫喚のヘヴィサウンドとのギャップが最高。メランコリックなベース音から一気に加速する"E"を終えると、「楽しんでますか? 暑いですね? もうそうでもないか。もっとぐちゃぐちゃになりたいんですけど」とイッキュウが告げると、"アナメイン" をプレイ。後半、カオティックに走り抜ける演奏の破壊力は半端じゃなかった。「最高の夏、過ごせそうですか? 夏はこれからですよ!」とキダが叫ぶと、ここで"スーパーサマー"を披露。エクストリームなアッパー感に体の内側から熱くなるのを感じながら、"庭"では曲中で怒涛のサンバ祭りに突入。メンバーがマラカスや笛などを持って踊ってさらなる狂騒を煽り、キダは「ROCK IN」「JAPAN」と観客と熱いコール&レスポンスを交わす。



そして、「かかって来いよー!」とイッキュウがオーディエンスを挑発し、最後は"99.974℃"へ。観客は天に拳を突き上げて踊り、終始SOUND OF FORESTは沸騰状態だった。曲の終わりはイッキュウ、ヒロミ、キダの3人ともがドラム台からジャンプし、颯爽とステージを後にした。(荒金良介)


この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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