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GRASS STAGE 13:10

真夏の開放感と清冽な歌の極上ハーモニー

正午を過ぎ、ますます熱気を増したGRASS STAGEに、長い髪を後ろでまとめた涼やかな出で立ちのmiwaが登場! ヴォーカル&ギターのmiwaに加え、ギター×2/鍵盤/ベース/ドラム/コーラスという大編成バンドフォーマットで奏でる“ONENESS”の、大地を一歩また一歩と踏みしめるようなビート感の中、《声にならない声を今掲げよう》と伸びやかに歌い上げるmiwaの歌声に応えて、広大なフィールド一面に拳が掲げられ、♪Oh Oh Oh Oh Oh〜のシンガロングが広がる。さらに、アグレッシヴなドライヴ感あふれる“Faith”ではGRASS STAGEがタオル渦巻く風力発電所状態に突入、ソロパートで飛び出したmiwaの鮮やかなタッピングが、オーディエンスの情熱をさらなる歓喜の果てへと煽っていく。





「すごーい! 後ろの方、見えますか? 最高じゃーん!」と快活に呼びかけるmiwa。6年連続&6回目の出演ということで、2010年:Seaside Stage→2011年:WING TENT→2012年:SOUND OF FOREST→2013年:LAKE STAGE→2014年:GRASS STAGEという自身の歩みを振り返りつつ、「去年このGRASS STAGEに辿り着き、そして……また帰ってきました!」と叫び上げる声に応えて、惜しみない大歓声が湧き起こっていく。“360°”ではハンドマイクスタイルで軽やかなステップを踏みながらステージ袖まで歩み寄って満場のハンドクラップを呼び起こし、真夏の高気圧のように晴れやかに突き抜ける“fighting-Φ-girls”の歌声が、無上の開放感を生み出していく。


再びギターを構えたmiwaの「男子!」「女子!」「全員!」のコールに、オーディエンスの頭上にタオルが揺れ、ハードエッジなロックナンバー“chAngE”の疾走感に、会場に湧き起こる声は刻一刻と熱を増していく。アッパーな祝祭感が沸き返った“ストレスフリー”、そしてアコギを奏でながら全身で躍動感を体現する“ミラクル”に、地面がでっかく揺れる。「みんな最高!」と叫ぶmiwaの表情にも、今この瞬間の充実感が滲む。ハイブリッドなスケール感に満ちたサウンドスケープを全身に浴びながら、フライングVを構えたmiwaが夏空を指して凛と歌い上げた“ヒカリヘ”の後、「また来年も、GRASSに帰ってこれたらと思います。今日一番の盛り上がり、見せてくれますか!」のコールとともに響かせたのは“君に出会えたから”! 情熱的なビートそのままにアコギを奏で踊りながら清冽な歌を放射し、「みんな最高! ROCK IN JAPAN最高!」と感激を露にするmiwaに、高らかな拍手喝采が降り注いでいった。(高橋智樹)


この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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miwa
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