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BUZZ STAGE 11:25

ロマンティックな音楽の魔法に包まれて

朝っぱらからDJ和がアゲ倒したこのBUZZ STAGEに、ロマンチックな風を呼び込んでくれたのはYogee New Waves。ギタリスト1人をサポートメンバーに迎えた4ピース編成での登場だ。「よろしく頼むぞー」とオーディエンスへ告げるKengo Kakudate(Gt.Vo)は、そのまま他メンバーとハイタッチ。ジャカジャーンと彼がギターを鳴らし、会場がオレンジ色の照明に包まれるなか、歌い始めたのは“Dreamin Boy”だ。小気味よくドライヴしていくTetsushi Maeda(Dr)、Naoki Yazawa(Ba)のリズム隊のビートと、光のようなギターのフレーズ。それらに乗っかってどこまでも羽ばたいていってしまいそうな歌声。添えられるYazawaのコーラスも良い。このBUZZ STAGE、テントのなかのステージではあるのだが、スケールの大きい、そしてどこか懐かしさのある音は、青い空や緑の山々を想起させる。さあ、彼らの魔法に包まれながら、束の間の音楽旅行の始まりだ。




2曲目“Good Bye”はギターのフレーズがバツグンの空気を生み出すなか、スラップベースがアクセントとして効いている。この匙加減が何ともたまらないのだ。向かいあいながら楽器を掻き鳴らすメンバーのプレイに、オーディエンスは歓声を上げたり、リズムに合わせてハンドクラップしたりしている。「ありがとう。初めましてYogee New Wavesです。今日はどうぞよろしく」。そう挨拶したKakudateは「“Like Sixteen Candles”っていう16本のろうそくの歌を歌います」という曲紹介から、新曲を披露。モニターにはキャンドルの炎が映し出され、曲の持つ幻想的な雰囲気と内に秘めた情熱がより一層際立っていた。ラストはMaedaのスティックが吹っ飛ぶほどの熱演を見せた“Fantasic Show”。真夏のひたちなかをひとときのファンタジーで満たすその魔法は、甘酸っぱい余韻を残してくれた。(蜂須賀ちなみ)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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