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BUZZ STAGE 15:25

灼熱のサイケポップワールドへようこそ

定刻通り、ステージに登場したのは、Alec(Gt/Vo)、Ric(Syn/Vo)、Chew(Gt/Syn)、Syu(Ba/Syn)、Bob (Dr/Vo)の5人組、HAPPYだ。「楽しんでますか? HAPPYです!」と挨拶もそこそこに、ベースラインが心躍らせる“Lucy”、そして“Cation”と続けてプレイ。 Bobは笑顔を見せ、Syuはステージを自由に動き回る。5人がこの場を楽しもうという高揚感が会場に伝播し、BUZZ STAGEにいるオーディエンス全員を笑顔にしていく様が痛快だ。「暑いですけど、今日も走っていきましょう!」とカントリー調のナンバー“Run Run Run”へと繋げ、ライヴ前半でBUZZ STAGEをHAPPYのサイケロックワールドに染め上げていった。曲ごとに表情を変え、そして「これでもか!」と音楽の快感を畳み掛けていく様は、しなやかで、気持ちがいい。栄養豊かな音楽性とAlecとRicのツインヴォーカルのカラフルな展開に、目を奪われる。




ここで、「新曲をやります!」とうれしいサプライズ。陰性と陽性のメロディが交錯するダンスチューンは、HAPPYの新章がはじまる予感に期待を抱くには十分だった。この柔軟性こそが彼らから目が離せない理由である。曲ごとにヒートアップしていくオーディエンスを「まだまだ踊っていけますか?」とさらに煽り、いよいよラストスパートだ。Alecの《Radio》という叫びがフロアの温度をあげ、「オーオーオーオーオー!」とシンガロングが巻き起こり、無数の手があがるエレクトリックパーティーチューン“R.A.D.I.O”から、そのままラストの“Wake Up”へ。「ありがとう! HAPPYでした!」とステージを去る、撤頭徹尾楽しみ尽くした5人のピュアな姿は、音楽のもたらす喜びそのものだったし、子どものようでもあり、そして、とてつもなく逞しかった。(岡崎咲子)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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