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LAKE STAGE 12:50

ダンスとポップの上昇気流は止まらない

ROTTENGRAFFTY、ストレイテナーと熱演が続くLAKE STAGE、三番手はKEYTALK! 10月28日には自身初の日本武道館ワンマンを控えている彼ら、2年連続ROCK IN JAPAN FESTIVAL出演となる今回は満を持してLAKE STAGEに登場! 最新アルバム『HOT!』から響かせたダンスアンセム“FLAVOR FLAVOR”で満場のオーディエンスを爽快に揺さぶったあと、“パラレル”で狂騒の彼方へ極限加速! 巨匠こと寺中友将(Vo./Gt.)&首藤義勝(Vo./Ba.)のツインヴォーカルが代わる代わる目映いメロディを歌い上げ、くるくるとキーを変えながら熱狂の階段を一足飛びで駆け上がり、気がついた時にはあたり一面Oiコール渦巻く狂騒天国へと塗り替わっている。「いいですね、ほんと! 集まってくれてありがとうございます! 短い時間ですけど、楽しんでいきましょう!」という小野武正(Gt./MC/Cho.)のコールにも、熱い拍手が広がっていく。
この日演奏した8曲中5曲を『HOT!』収録の曲で固めてみせた意欲的なセットリストからも、「KEYTALK最新型」への4人の確かな自信が窺えたこの日のアクト。16ビートのロックンロール/4つ打ち裏ハット/情熱的なラテン系ビートが入り乱れながら一気に快楽の絶頂目指して駆け上がる“YURAMEKI SUMMER”ではスリリングな楽曲展開が、灼熱のLAKE STAGEをさらに熱く沸き返らせ、“桜花爛漫”のメロディアスな歌声が高らかなシンガロングを巻き起こしていく。さらに、「夏本番ですね!」と呼びかける巨匠の言葉から突入した鉄壁ナンバー“MABOROSHI SUMMER”では、八木優樹(Dr./Cho.)が躍動8ビートと快速4つ打ちビートを鮮やかにスイッチしながらでっかいダンス空間と満場のハンドウェーブの風景を生み出していく。常識もセオリーもすっ飛ばし、ひたすら自身の野性と快楽中枢に忠実に自由な楽曲を構築し響かせていく4人の才気と情熱が、高純度なポップの楽園を描き出している。




珠玉の“バイバイアイミスユー”まであっという間に駆け抜けた後、「ロッキン2年目ということで、まだまだ若輩者ではございますが、下北沢から元気を届けにやってまいりました!」と語りかける武正。「MV集と新曲をリリースします! 詳しくはウェブで、もしくは『RO69』アプリでチェックできますんで」の告知から、お馴染みの「ぺーい!」コール&レスポンスを「そこの、ステージからハミ出てる人!」「男だけ!」「女だけ!」とバッチリ決めたところで、衝動とダンスロックがせめぎ合い燃え盛る“太陽系リフレイン”でひときわでっかくLAKE STAGEを揺らしてみせる。「最後、一緒に踊りたいだろLAKE!」の巨匠の叫びとともに炸裂したラストナンバーは“MONSTER DANCE”! 生命力そのもののようなメロディとリズムに応えて、観客の熱唱とハンドウェーブが弾け回る。バンドを取り巻く上昇気流真っ只中の状況すら軽く追い越すほどの進化を、4人は自らの楽曲とサウンドで証明してみせた。(高橋智樹)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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