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PARK STAGE 15:10

最強のトライアングルが放つ至福のダンスロック!

昨年はこのPARK STAGEでトリを飾ったTRICERATOPSが、今年も同じステージに登場だ。胸にバンド名をあしらった野球のユニフォームを着て姿を現した3人 (背中には名前と背番号入り)が、まずは準備運動とばかりに軽くジャムってみせると、「さあ、いくぞ!」(和田唱/Vocal & Guitar)と、“Fly Away”からライヴはスタート。吉田佳史(Drums & Backing Vocal)が繰り出す強靭でダイナミックなビートのうえを、和田と林幸治(Bass & Backing Vocal)のハーモニーがフレッシュに駆け抜ける。サビの《空をはばたいていくのさ》という力強いフレーズが、この抜けるような青空にもピッタリだ。さらに「新曲やっていいですか?」(和田)と繰り出した“Shout!”では、トライセラらしい人懐っこいダンスロックが、自然と集まった人たちの身体を右に左に動かしていく。この3人の強靭なトライアングルを目の当たりにすると、今年もこの場所でトライセラを見られてよかった、と心から思う。




「引き続きいっぱい踊ってもらっていいですか?」と繋げたのは、昨年末にリリースした最新アルバム『SONGS FOR THE STARLIGHT』から、切なくてドリーミーなメロディが溢れ出す“スターライト スターライト”。何度も繰り返す《LOVE&PEACE! LOVE&PEACE!》のフレーズに、お客さんは頭上にピースサインを掲げて応えていた。そして、イントロが鳴るだけでPARK STAGEが歓喜の声をあげたのが、“Raspberry”。和田が、これぞロックギタリストという、かっこいいプレイを見せつけると、ステージの昂揚感もますます高まっていく。ドラムセットの後ろでは吉田が立ち上がって、親指をぐっと立てる。いい笑顔だ。ラストは大人のグルーヴで踊らせるファンクナンバー“Believe The Light”。この瞬間を待ってました、とばかりに唸りをあげる林の骨太なベースライン、そこに和田のボーカルもがっちりと寄り添い、3人の長い長いセッションをたっぷりと聴かせてフィニッシュ。繋いだ手を高く掲げる3人に、オーディエンスから大きな拍手が贈られた。(秦理絵)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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