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WING TENT 13:30

ツイン・ヴォーカル、爆音、美メロで描く灼熱のドラマ

新潟出身のスクリーモ・バンド、“コシヒカリーモ”とも呼ばれているa crowd of rebellionが、WING TENTに登場! 小林亮輔(Vocal & Guitar)、宮田大作(Vocal)、丸山漠(Guitar)、高井佑典(Bass)、近藤岳(Drums)を出迎える拍手と歓声が、オープニングSE“OOZE OUT”を掻き消しそうなくらいものすごかった。「おーい! 調子はどうですか? 怪我すんなよ」、後方まで埋まっているフロアに向かって宮田が呼びかけ、“This World Is Unreasonable.”がスタート。飛び跳ねながら盛り上がる観客の気合が、早くも半端ではない。宮田の攻撃的なスクリーム、何処か中性的な趣きの小林の歌声が絶妙に絡み合う様も、我々のワクワクを果てしなく加速させる。「プリーズシットダウン」と呼びかけられ、しゃがんだ観客。そして、「3・2・1!」を合図に一斉にジャンプしてタテノリのダンスを繰り広げる場面も交えつつ、素晴らしい絶頂を迎えた1曲目だった。




「タオル持ってるやつ見せてくれ。夏が来たぜ!」と言われ、観客が掲げた、たくさんのタオル。その鮮やかな色彩がフロア全体で回転する様が壮観だった“Sleepless Mantis”の後に迎えたインターバル。「後ろの人たち、楽しんでるか? 報告がひとつあります。9月2日にEPを出します。その中から1曲。知らないと思うけど。俺たちについてきてくれますか?」、宮田のMCを挟んで突入した3曲目“Smells Like Unknown”。新曲とは思えないほどの一体感溢れる盛り上がり方が、ますますとんでもない。続いて披露された“The Crow”は、爆音と叙情的なメロディがドラマチックに融合。エンディングを迎えた時、大きな拍手がステージに向かって届けられた。
「何が伝えられたのか分からないけど、お前らが音楽が大好きだというのが分かって、ここに来て良かったと思います。来年はもっとでかいところでやりたいので、どうかその時は力を貸してください。そのまま音楽が大好きでいてください!」、宮田のメッセージと共にスタートした“Satellitear”がラストの曲。踊りまくった観客は当然汗だくだが、熱く鳴り響く美メロを聴きながらステージを見つめている瞳は、どこか潤んでいるようにも見えた。爽快な余韻を残して去って行ったa crowd of rebellion。噂通り、文句なしにかっこいいバンドだった。(田中大)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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RO69アーティスト情報

a crowd of rebellion
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