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BUZZ STAGE 15:25

キャンディヴォイスが導く七色の狂騒

水曜日のカンパネラに続いて、BUZZ STAGEにはもう一組の初出演アーティスト、アカシックが登場! 奥脇達也(Guitar)、黒川絢太(Bass)、Hachi(Key)、山田康二郎(Drum)の4人がオンステージ、気合い一閃炸裂させた爆音とともに理姫(Vocal)が飛び出してくる。「夏フェス! 夏フェス! 暑い中、大変ですね! もう、夏休みみたいで最高潮!」と叫び上げる理姫の華やかな声が、そしてメジャーデビューミニアルバム『DANGEROUS くノ一』から響かせた“サイノロジック”のパワフルなバンドアンサンブルが、BUZZ STAGEの温度をぐいぐいと上げていく。目も眩むような多幸感と狂騒感を織り重ねながら、高純度の祝祭空間を描き出していくアカシック。ROCK IN JAPAN FESTIVAL初参戦となる今回のステージ、いきなり本領発揮の爆演だ。



さらに、“プリチー”“アルカイックセンチメント”とアッパーな楽曲を立て続けに炸裂させて、「初めましての方も、いつも観てくれてる方も、こんにちは、アカシックです! 数あるステージの中で、観てくれてるみなさん、ありがとうございます!」と呼びかける理姫。ホットパンツ&裸足でアグレッシヴにステージを跳ね回りながら、その伸びやかなキャンディ・ヴォイス越しに七色の楽曲を放射していくその姿はそのまま、ポップの極致の如き悦楽感に満ちている。カオティックに燃え盛るエモーションが性急なビートとせめぎ合う“CGギャル”。アッパーな疾走感が会場の熱気とでっかく融け合った“ベイビーミソカツ”……ハイブリッドな輝度とワイルドな爆発力を備えたサウンドが、理姫のヴォーカルとともに1曲また1曲と弾けて、高らかなクラップを巻き起こしていく。

「3曲目ぐらいで、ピアスが取れちゃって。そしたら……踏んだ(笑)。痛かったので、靴を履きます!」と“ツイニーヨコハマ”は靴を履いて歌い始めた理姫だが、ラストの“終電”では再び靴を脱ぎ捨てて裸足でがんがん踊り回り、オーディエンスの情熱を煽り立てていく。「ROCK IN JAPAN、最高!」とひときわまばゆく響いた理姫の絶叫に、熱い拍手喝采が広がっていった。(高橋智樹)


この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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