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PARK STAGE 10:30

「今、ここ」に爪痕を残す、感謝の歌

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015、いよいよ開幕である。初日PARK STAGEのトップバッターを務めるのはSUPER BEAVER! 渋谷龍太(Vocal.)、上杉研太(Bass.)、藤原”27才”広明(Drums.)、柳沢亮太(Guitar.)の4人が手を大きくあげながらステージに登場した。「ロックインジャパンのハイライトをはじめます。よろしくお願いします!」という気合いと確信に満ちた堂々たる言葉に続くのは“らしさ”。渋谷の強く凛々しい声で、《僕は僕らしく そして 君は君らしく》というすべてを肯定するかのようなメッセージがオーディエンスに一対一で放たれていく。4人の放つ熱量に引き寄せられるように、PARK STAGEへ次々とオーディエンスが流れこんでくる。




今回がROCK IN JAPAN FESTIVAL初登場となるSUPER BEAVER。自己紹介を挟みつつ、「斜に構えず純粋に音楽と向き合ったときに気持ちいいと思える音楽が一番好きです」と音楽への想いを話す。渋谷が、想いを真っ直ぐに、矢継ぎ早に話すMCもSUPER BEAVERの魅力である。「せっかく出会えたもんで、でたらめでもいいからあなたと一緒に歌が歌いたいと思っています。ここを選んできたあなたこそが、ひとりきりじゃないというその証明」というMCに続くのは、今年4月にリリースされたアルバム『愛する』に収録されている“証明”。エモーショナルでドラマティックなこの曲で、SUPER BEAVERとPARK STAGEに集まったオーディエンスが、今ここにいる証をPARK STAGEに刻みつける。歌詞のひとつひとつの言葉に込められた嘘のない想いが、オーディエンスひとりひとりの胸に刺さっていく。




「10年音楽と人を考えて向き合ってきた結果がこの景色だと思います。本当にどうもありがとうございます。楽しいです」「この場にいれる空気、感情をあなたに向けて歌います」と続いた“ありがとう”で幕を閉じたこの日のステージ。オーディエンスを「あなた」と呼び、《ありがとう/見つけてくれてありがとう/受け止めてくれてありがとう/愛してくれてありがとう》と溢れ出る感謝を丁寧に紡いでいく。その一挙手一投足に、結成から10年を経て得た、音楽とオーディエンスへの愛。そして、これからもSUPER BEAVERの音楽を続けていくという確固たる意志が込められていた。(岡崎咲子)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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