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LAKE STAGE 17:30

絶景を生み出す、魅惑のパスピエ・ポップ!

陽射しも和らいできた3日目のLAKE STAGE、次に登場するのは今年の12月22日に初の日本武道館単独公演を控えて、勢いに乗るパスピエ。赤いチャイナ服×Reebok のポンプフューリーという個性的な出で立ちがキュートな大胡田なつき(Vocal)がステージ中央にスタンバイすると、1曲目の“MATATABISTEP”からパスピエ流ダンスチューンを鮮やかに噴射してオーディエンスを軽やかに踊らせていく。続く“とおりゃんせ”では人懐っこいポップさとミステリアスな雰囲気をスリリングに混ぜ合わせながらオーディエンスを歓喜の渦に巻き込み、“贅沢ないいわけ”では疾走感を加速させLAKE STAGEを見事にハンズクラップの海に仕立て上げる。
三澤勝洸(Guitar)による叙情的なギターの音色、ファンタジックさを添える成田ハネダ(Keyboard)のシンセ、やおたくや(Drums)と露崎義邦(Bass)による確かなビートがそれらを支えながらの、緻密なパスピエ・マジック。“S.S”では歌いだしから歓声が上がるなど、オーディエンスの彼らへの期待度の高さもハンパじゃない。




「去年に続きLAKE STAGEに集まってもらってありがとうございます。だいぶ涼しくなってきて気持ちいいじゃないですか。最後までお付き合いください!」と成田が言うと「9月9日に新しいアルバムを出しまーす!」と大胡田。そして新曲“裏の裏”を完成度が高く野心を感じさせる演奏で届け、オーディエンスを魅了し続ける。タイトル通り、それは凄まじい盛り上がりとなった“フィーバー”の後、「なんかもうね、ほんとに、言うことないです、最高です! またお会いしましょう」と大胡田が胸いっぱいの様子で言葉にすると、ラストは最後にふさわしい“最終電車”で、センチメンタルな感情を疾走させるナンバーが夕暮れのLAKE STAGEを染めていった。このまま更なる絶景を目指して駆け抜けて行ってほしいパスピエ。彼らのこれからもまた存分に楽しみになったステージだった。(上野三樹)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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