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BUZZ STAGE 12:45

巡り会いに完璧な意味を与える、言葉とビート

昨年に続き今年も、最終日のBUZZ STAGEに、この3人によるビートとライムの時間がやってきた。KING OF STAGEことRHYMESTERの登場だ。DJ JIN(DJ / Produce)が“After The Last -Intro”のトラックを投下しつつ、「ROCK IN JAPAAAN! 始めるぜー!!」と煽り立て、宇多丸(Rap)とMummy-D(Rap / Total Direction / Produce)が颯爽と姿を見せる。まずは高らかに呼び掛けながら、集まったオーディエンスを一様に跳ね上がらせるシングルチューン“Stil Changing”だ。盤石のマイクリレーの先で宇多さんとDさんが名乗りを上げ、「このBUZZ STAGEってのはさ、DJアクトをメインにやっているわけだから、こうやってターンテーブルを使って演奏しなきゃ!」とDJ JINを紹介しつつ、ロイ・エアーズの極上に滑らかなトラックを用いた“ライムスターイズインザハウス”を決めてみせる。




曲間にも「屋根がついてるなんて、勝ち組じゃね!?」(宇多丸)「ほら、BUZZってるBUZZってる!」(Mummy-D)とご機嫌に言葉を投げ掛け、ひたち海浜公園に集まった人々に捧げられるのは、この7月29日にリリースされたばかりのニューアルバム『Bitter, Sweet & Beautiful』から“Kids In The Park”だ。続いてはこんな日にピッタリな“フラッシュバック、夏。”でトロピカルなトラックが弾け、小気味良いフックをオーディエンスと分かち合ってみせる。サービス精神旺盛なスタイルにも風格が漂う。

ニューアルバムについては「買った人! おお! 挙げてないやつ、挙げてないやつ。絶っ対忘れないからな」と冗談半分に告げて、まだまだ走り続ける意気込みを伝え、鮮やかなフリースタイルから傾れ込むのはファットなベースがぶん回される“人間交差点”だ。そして最後に「この時間、BUZZ STAGEを選んだみなさんはエライという歌です!」と“The Choice Is Yours”へ。ファストに駆け抜けるラップとビートで熱く盛り上げながら、同時に啓発的なメッセージを置き土産にしていく。やっぱりこの人たちは、いつでもカッコ良くて信頼感抜群だ。(小池宏和)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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