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LAKE STAGE 17:30

ロックンロールは永遠に無敵です!

ライヴ終了後も、歓喜の叫びを上げるオーディエンスがたくさんいた。無理もない。サンボマスターがLAKE STAGEに残した爪痕がとんでもなく深かった。ひとりひとりの心をロックンロールで見事に焼き尽くしてくれた。
ゴダイゴの"Monkey Magic"がSEで流れると、待ち詫びた観客がシビれを切らし、熱い声援をステージに投げかける。「みんなそんなもんか、コノヤロー!」と山口隆(唄とギター)が先制パンチを浴びせ、「日が沈むまで無敵のロックンロールできますよね?」とさらに続け、まだまだ1曲目に入るまでに文字に起こし切れないほど長い前口上が続く。だが、サンボの場合はその導火線も楽曲の一部であり、こちらはどんどん煽られるばかりだ。そして"ミラクルをキミとおこしたいんです" で始まると、LAKE STAGEには次から次へと観客が吸い寄せられていく。それから"世界をかえさせておくれよ"に入ると、既にお祭り騒ぎの様相を呈していた。




 「あなたがたひとりひとりにアイラブユーを言いにきた! ほんとは女の子だけにしたいけど、今日はそういうわけにいかないから」と意外に緩急を使い分ける山口のMCにほんわかするのも束の間、"愛してる愛して欲しい"のイントロ部分で僕は涙腺が緩んでしまう。熱情的な山口のヴォーカル、そこに近藤洋一(ベースとコーラス)と木内泰史(ドラムスとコーラス)のエモーショナルな演奏が加わり、聴く者を魂を奪い去るプレイにただただ感動。
1曲1曲進むごとに観客と熱い交歓を繰り広げ、後半も"世界はそれを愛と呼ぶんだぜ"を含め、聴く者に全身全霊で体当たりする圧巻のステージングを見せ続ける。1秒もよそ見させないマグマのごときロックンロール大噴火に耳目は釘付けになった。ちなみにライヴ中、山口は200回(?)ぐらい「無敵」と連呼していた。まさに無敵のロックンロール同盟を観客と一緒に作り上げていた。(荒金良介)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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