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WING TENT 11:10

激熱! 魂を叩きつける渾身のロックンロール

北海道出身・札幌在住の4人組ロックバンドTHE BOYS&GIRLS。今年4月にメジャーデビューし、精力的な活動を重ねている彼らがWING TENTにやって来た。SEが鳴り響く中、メンバーが現れたのだが……勢いよく飛び込んできたカネコトモヤ(ドラムス)が、どうしても強烈に目を引く。何故なら彼は、パンツ一丁。ハイテンションになにやら上機嫌で叫ぶ彼に釘付けになっているうちに、ワタナベシンゴ(歌)、 ケントボーイズ(ギター)、ソトムラカイト(ベース)は準備を着々と進めていた。

「どうぞよろしく!」、ワタナベが挨拶をして1曲目“すべてはここから”がスタート。生き急ぐかのような前のめり感で疾走するサウンドが、瞬く間に観客の心に火を点ける。続いて突入した“せーので歌うバラード”も猛烈に熱かった。随所で繰り出されるユニゾンのコーラスは、人々を盛り上げる絶妙なスパイス。ライヴに定評のある彼らの生々しい魅力を存分に感じた2曲だった。




「ありがとう。すげえ暑い日、デカいフェスだけど、ここに来てくれてありがとう。札幌に住んでます。札幌は今日25℃くらい。25℃でやらせてほしかった(笑)。ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015、ここから始まった人もいると思う。ほんとどうもありがとう! さっきからそればっかりだけど、ありがとう!」、滴る汗を拭いつつ、何度もこの場に来てくれた人への感謝を滲ませていたワタナベのMCを挟んで“二子玉川ゴーイングアンダーグラウンド”へ。瑞々しいメロディが壮大に高鳴っていった。

「ずっと本とかでみてたフェス。バンド初めて4年4ヶ月くらい。やるもんだね」、アーティスト用のリストバンドを実に嬉しそうに眺めたワタナベは、さらに言葉を続けた。「茨城、水戸に来たことがあります。土砂降りでした。ガラガラの声で歌った苦い思い出があります。今日、雨が降ってなくてよかった。このフェス、裏でいろんなスタッフが動いてる。いいイベントになりますように!」……喋り過ぎたとぼやいたりもしつつ、終盤の2曲へ。何度も繰り返される印象的なフレーズ《パレードは続く》が、自ずと観客の歌声を誘っていた“パレードは続く”。そして、ラストを飾ったのは“24”。バンドが一丸となって奏でる爆音、絞り出すように懸命に届けられる歌声がグッと来る。彼らの全力のロックンロールを生々しく受け止めたライヴとなった。(田中大)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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