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PARK STAGE 15:10

このグッド・バイブレーション、武道館へ続け!

「はいどうもフラワーカンパニーズですー! ひたちなかー!」(by鈴木圭介(Vocal))「 ひたちなかー!」(これはリーダーのグレートマエカワ(Bass))「PARK STAGEへようこそー! いくぞー! “はぐれ者讃歌”!」(また圭介)で、フラカンのライヴ、スタート。圭介のノド、1年前のこのステージでは最悪のコンディションだったが、今年は絶好調(蓄膿の手術をしたのです)。グレート&ミスター小西(Drums)のリズムも地を這うようにずっしり響き、軽く弾いてるようにしか見えないのにすんげえ音を放つ竹安堅一(Guitar)のギターもばっちり。ラストの《歌え》の連呼で、オーディエンスの腕がどんどん挙がる。 2曲目は「新曲いきまーす!」と“消えぞこない”を披露。9/16リリースのミニアルバム『夢のおかわり』の1曲目。もともとは、同日発売予定のフラカン初の単行本のタイトルが『消えぞこない』で、それを気に入った圭介が同じタイトルの曲を作った、という逸話あり。なお、その書名を考えたの、俺だ。という逸話もあり。いい曲でしょ? いいタイトルでしょ? もちろん私には1円も入りません。誰か誉めてください、せめて。




「どうも、フラワーカンパニーズです! ロックインジャパーン、今年もありがとう!」と、圭介。 グレート、PARK STAGE後方の通路を歩いている人たちを立ち止まらせようと「フラワーカンパニーズですー!」と絶叫をくり返す。偉い。圭介、今WOWOWでこのライヴが生中継されていることを告げ、「あと2,3分で生中継終わっちゃうらしいから、その前に言わせて!」と12/19日本武道館の告知をしてから “ロックンロール”に突入。《いつだってバカみたいに10年後も20年後も/ロックンロールは続いてく どこにもたどり着かないで/進歩も成長もしないままで そのままで/何にも変わらず続いてく 迷いのない声で続いてく》というラインがすばらしい。そしてさらに “東京タワー”! 《歳はとるぜ 汚れてくぜ いつか死ぬぜ 神様はいないぜ》と身もフタもない真実をたたきつけ、それでも《HEY HEY HO 奥歯 かんで かんでGO》と、自分と聴き手を鼓舞するフラカン屈指の名曲。みんなじいっと圭介の歌に聴き入っている。
再度12/19日本武道館の告知をはさんで(グレートが「日本のロックンロールの未来がありますから!」と言って盛り上げたと思ったら圭介、「もしくは、終わりがね」。よけいなこと言うな!)、「メンバーチェンジなし! 活動休止なし! ヒット曲なし! 4人揃ってフラワーカンパニーズ、愛され続けて26年! これからもよろしくー!」という最近おなじみのあいさつから、1997年のシングル“最高の夏”へ。そしてさらにアッパーな“マイ・スウィート・ソウル”とたたみかけてシメ。“深夜高速”も“真冬の盆踊り”もなしでオーディエンスをがっちりロックした、最高の時間だった。(兵庫慎司)




この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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