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PARK STAGE 10:30

PARK STAGEをガンガン揺らす、ドラムの女神が降臨!

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015最終日、さわやかな風が吹くPARK STAGEの幕を開けるのは、シシド・カフカだ。クールビューティっぷりにますます磨きがかかっているが、サウンドチェック時から、“バネのうた”の振りつけを観客にレクチャーしてがんがん盛り上げたりと、サービス精神旺盛。本番ステージに登場した際にも、狙いを定めるかのように観客たちをジッと睨みつけながら、ベース、ギター、キーボードが奏でるノイジーなセッションに加わっていく。立ち上がったまま、力強くバスドラムをキックし、どかんどかんと地を揺らしていく姿がかっこいい。




“くだらない世の中で”では、長い髪をダイナミックに振り乱してドラムを叩き、「ROCK IN JAPANはじまりました。準備はいい? 短い時間ですがよろしくお願いします」の言葉から怒涛のバンドアンサンブルとなり、また、エモーショナルに歌い上げる。会場にはいつのまにかハンドクラップが鳴りわたり、観客の熱も一段と上がっている。グリコ「プリッツ」のTVCMイメージソングとなった“Hunger×Anger”では、「ROCK IN JAPAN! 歌ってみ!」と観客とともにサビを大合唱。まだまだ足りぬとばかりに、「もういっちょ!」と延長戦に突入し、会場を熱気むんむんにしていった。

MCでは、腰に手をあて、息を切らしながら「いやだ、最高の眺めですね。幸せ」と笑顔を見せ、「遠くから見てる人、わたしのこと認識してるかしら。シシド・カフカでーす!」と可愛らしくアピールする。
後半は6月にリリースしたセッション・ミニアルバム『K⁵(Kの累乗)』からの曲を中心に演奏。さらに激しさを増していった。「斉藤和義さんにいただいた楽曲を」と紹介した“Don’t be love”ではエキゾチックで哀愁味のあるメロディが、どこかアンニュイな雰囲気を生み出し、続く“Trans fatty acid”では、アルバムでもコラボを果たしたKenKenをゲストに迎え、濃厚なセッションで会場を沸かせた。KenKenの獰猛なベースと、真正面で勝負していくシシド・カフカのドラムは圧巻。続く“無敵のロックスター”もKenKenを交えてのプレイとなったが、KenKenの超絶なスラップベースを合図に繰り広げられたアンサンブルは壮絶のひとことだった。KenKenがステージを去ったあと、シシド・カフカは思わず「嵐が去ったよね」と言ったが、まさに、アグレッシヴの極みたる最高のセッションを見せてくれた。

ラストはロックンロールナンバー“バネのうた”。サウンドチェックでも振りを練習したので、サビでの一体感も抜群だ。またその練習風景を知らぬ人も、キャッチーなドラミングにジャンプし、ダンスし、シンガロング! 「また会おうね!」と言ってド派手なドラムロールをきめるシシド・カフカに、大きな歓声と拍手が贈られた。(吉羽さおり)




この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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