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BUZZ STAGE 18:05

美学が光る、恍惚のダンスロック

“midnight express”でのサウンドチェックなど、開始前から盛り上がりを見せていたBUZZ STAGE。2日目の日没の近づいてきた時間帯に登場したのは、The Flickersだ。
後方のLEDスクリーンには「The Flickers」の文字が映し出され、心臓音のようなSEが鳴り響く中、3人に加えサポートメンバーふたりがステージに登場し、まずは挨拶代わりの“morning star”へ。鋭く破壊力満点のサウンドとドラマティックな展開が、今日のスペシャルなライヴのはじまりを期待させるようなスタートである。



「こんにちは! The Flickersです。ROCK IN JAPANよろしく!」という自己紹介の後、「今日はせっかくのROCK IN JAPANなので、挑戦したいと思って、Experimental Jet Setでライヴをやっていきたいと思います」と、安島裕輔(Vo,G,Syn)から今日のライヴについての説明をする。「Experimental Jet Set」とは前衛的な楽曲を中心にしたセットで行うライヴのこと。「次の曲は、会場の空気の音やみんなの声を使って、ノイズを作って、それを音楽にしようと思います。よかったらみんなの声が録音されるんで、喋ってください!」と続けると、フロアから大きな歓声があがり、そのまま“noiz me”へ突入していく。




安島がエフェクターを操り、今日この場所でしか聴くことのできない音を作り出し、ぐいぐいとフロアの熱量をあげていく。そのまま、“electrical parade”“non-fiction”“u-rei disco”“techno kids”と次々と畳み掛ける展開。本吉“Nico”弘樹(Dr)と堀内祥太郎(B)のグルーヴが渦巻き、安島がラップのように次々に言葉を吐き出す。反復のビートはさらなる中毒性を生み、熱量は増していく一方だ。後方のLEDスクリーンには幾何学的な映像と相まり、天井知らずの恍惚感がBUZZ STAGEを包んでいく。最後は、「The Flickersでした。ありがとうございます!」と“drive me lunatic”へ。鮮やかなダンスフロアにThe Flickersの美学がつめ込まれたステージだった。(岡崎咲子)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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