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SOUND OF FOREST 10:10

ガールズロックに渦巻く、ディープな詩情と意志

昨年から2週・4日間の開催となったROCK IN JAPAN FESTIVALだが、楽しい時間が過ぎるのは本当に早いもので、あっという間に最終日を迎えてしまった。ぜひ、素敵な瞬間を大切にして欲しい。この日、全ステージの先陣を切ってSOUND OF FORESTに立つのは、アマチュアアーティストコンテスト・RO69JACK 2015の優勝アーティスト4組のうちのひとつ、大阪出身の女子4ピースバンドである絶景クジラだ。

前説での紹介を受けて4人が姿を見せると、ナツコ・ポラリス(Key.Vo.)は「おはようございまーす!」と抜けの良い挨拶を投げ掛け、他の出演アーティストへのリスペクトを伝える。そしてRO69JACKのアーティスト紹介ページ(こちら→http://jack.ro69.jp/contests/jack2015/artists/31983)でも触れることができる“papapa”からパフォーマンスをスタートだ。爽やかで初々しいMCから一転、けたたましいキーボードサウンドが絡み付く、女の情念を曝け出すソリッドなロックにドキリとさせられる。nozo(Gt.)のプレイもギラギラと妖しく煌めき、ハンドマイクで前線に躍り出るナツコは、身を捩らせて彼女たちの音楽に没入してゆく。凄い。




オルタナロックのエッジが光る“papapa”に続いては、こちらもRO69JACK応募曲のひとつである“マイリトルパラレルドリーマーズ”へ。ヒリヒリとする詩情を振りまきながら、うえまや(Ba.)とサンキューまじま(Dr.)によるボトムが強いドライヴ感を描き出してゆくナンバーだ。そしてナツコが「最後に、私が好きな人に、生まれ変わったらきっと、また一緒に生きていきましょう、という歌を歌います」と告げて披露された“春紫苑”は、静謐で美しいオープニングから、天井知らずにダイナミックな4人のアンサンブルへと展開してゆく。大きな衝撃と共に、優れたロックとの出会いの喜びをもたらしてくれたステージであった。(小池宏和)



絶景クジラの音源・ライヴ映像が視聴できるRO69JACKページはこちら
http://jack.ro69.jp/contests/jack2015/artists/31983

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http://jack.ro69.jp/

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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