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LAKE STAGE 18:40

圧巻の初登場! 轟音のレイヴコアに踊り狂え

晴天に恵まれたこの初日、陽の暮れゆくLAKE STAGEは、この日のアンカーを迎える。レイヴ感たっぷりなオープニングSEに乗って登場するのは、ROCK IN JAPAN FESTIVAL初登場にしてこのスロット、という6人だ。So (Vo&Prog)が詰めかけたオーディエンスに向けて「ROCK IN JAPAAAN!! 俺たちFear, and Loathing in Las Vegas! こんなに集まってくれてありがとう! ここにいる奴、ひとり残らず踊り狂わせてやるからな!!」と言い放ち、“Rave-up Tonight”の重量級レイヴコアが投げ掛けられる。Soの伸びやかなハイトーンが突き抜け、Minami (Vo&Key)の豪快なスクリームが飛び込んでいった。ただラウドで踊れるだけじゃない。“Jump Around”では、グッとさせられるような歌メロと、Minamiが鮮やかに弾き倒すめくるめく旋律が並走する。
「今日のイベント、このステージは俺たちでラストです。さっき、サンボマスターがめちゃくちゃカッコいいライヴやってて、すごい悔しくて。もう日は沈んでしまったんですけど、延長戦という感じで皆さん、手を貸してくれませんか!?」と告げるのはSxun (G&Vo)である。言葉は謙虚だけれど、その語り口は今にも掴み掛かりそうな熱が込められていた。そして放たれる“Starburst”に“Thunderclap”、そして“Virtue and Vice”といった楽曲群は、獰猛なダンス性と濁流の如きエモーションの表出に他ならなかった。夥しい量のレーザーが飛び交い、恐ろしくヘヴィでアグレッシヴな音像なのに、なぜか歓喜の笑みが零れて誰もが踊り続けてしまう。




そしてSxunは、この2日前まで、来る4作目のフルアルバムのレコーディングを行っており、順調に進行していることを報告した。10月から繰り広げられる全国ツアー、そして年明け1月7日に予定されている日本武道館ワンマンについても改めてこの場で告知すると、ライヴを支えてくれる人々に感謝の気持ちをもって、守るべきルールの中で最大限に楽しもう、と呼び掛ける。それなのに、“Let Me Hear”から“Flutter of Cherry Blossom”にかけて、こんなバンドからひしゃげた爆音や凶悪なビートが、ひたすら扇動的な七色のシンセサウンドが、そして噛み付きそうなスクリームが飛び出してくるのだから最高だ。
まさに全身全霊、というのは目の当たりにすれば分かるのだけれど、Sxunは念を押すようにして、「俺たちは、今日持って来たものすべて、気力・体力、このステージに、この湖に置いていきます!」「今日一番熱かったステージが、LAKE STAGEだったって、言わせませんかーっ!?」と告げて“Just Awake”へと向かう。Soも執拗に煽り立て、ステージの背景にレーザーがバンドロゴを描き出すと、肌を震わせるようなオーディエンスの歌声を導いてしまう“Love at First Sight”でフィニッシュ。初登場にして、とんでもなくでかい爪痕を残したラスベガスであった。(小池宏和)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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