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LAKE STAGE 14:00

LAKE STAGEをまっすぐ貫いた、美しきヴォーカル

まぶしい午後の日差しに、気持ちのいい風が吹き込むLAKE STAGE。そこに颯爽と登場したのは、よりショートヘアにしてクールさを増した家入レオ。1曲目は“勇気のしるし”。ドラム、ベース、ギター、キーボードのバンド編成による重厚なサウンドが、そのヴォーカルで一層ロックな鋭さを増す。足でリズムをとりながら、透明感のある、それでいて弦楽器にも似た剛柔併せ持った美しい歌声がLAKE STAGEに響くと、観客のテンションが上がっていく。続く“Shine”では、ハンドクラップをあおり、切なくもキラキラとしたメロディをまっすぐに観客に届けていった。 「みなさんこんにちは、家入レオです。元気か! いい感じだな、ジャパン」。ボーイッシュなスタイルと相まって、今回のMCはちょっぴりやんちゃに聞こえてくる。そして紹介したのは、8月19日リリースの新曲“君がくれた夏”。「太陽がいちばん高い時間帯でいちばん熱い時間、この曲でみんなに涼んでほしいと思います」と、アコースティックギターが爽やかな、キュンと切ないサマーチューンを響かせ、続けて“Silly”をエモーショナルに歌い上げる。胸のあたりをグッと掴み、あるいは腕を振り上げて、全身で歌う姿に観客は釘付けになり、彼女の声を浴びるようにして聴き入っていた。




しかしここからはやんちゃな家入レオの登場。「さあさあジャパン、ここからもっともっと盛り上げていきませんか。もっと手を高く上げて! 行くぜ!!」。その声を合図に、へヴィなロックチューン“Who's that”へと突入した。ジャンプをし、頭を振り、ステージを旋回するようにして歌声を遠くへと飛ばしていく、アグレッシヴなステージだ。“純情”、デビュー曲“サブリナ”もますます激しいロックへとアップデートされ、そのヴォーカルもまた鋼の強さで、会場の士気を上げる。ステージを右に、左にと走り、「もっと来い!」と声を上げる家入レオ。エネルギッシュなステージングに歓声が沸き、LAKE STAGEの温度がグッと上がった。
ラストの“TWO HEARTS”では一体感たっぷりに、観客が手を大きく振って盛り上がりを見せたが、何よりも小柄な身体で、でも人一倍大きくまっすぐな歌声で、観るものを惹きつけ、力強いパフォーマンスで圧倒していく。そのステージはとても逞しく、まぶしかった。(吉羽さおり)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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