破竹の勢いで急成長を遂げている京都発の4人組、夜の本気ダンスがROCK IN JAPAN FESTIVALに初参戦。最初にステージに現れた米田貴紀（Vo/Gt）が、黒縁メガネにストライプのシャツ、ネクタイという出で立ちで「踊れる準備はできてますか!?」とお客さんに問いかける。続けて町田建人（Gt）、マイケル（Ba）、 鈴鹿秋斗（Dr）が登場すると、いよいよ臨戦態勢。1曲目の“WHERE?”から強烈なダンスビートがあっという間にフロアを掌握していく。サビで「踊れー！」と米田が叫ぶと、オーディエンスは全エネルギーを一気に放出するように全力のダンス。町田のソリッドなギターがその勢いに拍車をかける。



「どんどんいっていいですか!?」と米田が煽り、スクリーンに派手な幾何学模様の映像が次々と映し出されるなか繰り出した“B!tch”では、執拗に繰り返されるギターのリフと強靭なリズム隊のグルーヴが中毒性の高いダンスロックを生み出していく。さらに、「俺たちと一緒に無限の彼方へいく準備はできていますか？」と、追い討ちをかけたのが最新シングルの“By My Side”。ブチ上がるお客さんを前に「これからの夏フェスには欠かせないバンドが夜の本気ダンスだって証明する！」と力強く宣戦布告してみせる米田だが、それも決して口先だけで終わらないポテンシャルを感じさせてくる。



後半に入り、いよいよ米田がネクタイを外すと、さらにスイッチが入る。“Fuckin' so tired”のイントロとともに、野性的な叫び声を上げて、ハンドマイクで激しくステージ上を踊りまくる。さらに「ROCK IN JAPAN FESTIVAL、そんなもんですか!?」と強気に煽ると、暮れてきたひたちなかの涼しげな気配はどこへやら。すさまじい熱気がBUZZ STAGEに立ちこめた。マイケルのゴリゴリのベースが口火をきった反戦ソング“戦争”では「超楽しいことをやりたい！」と、メンバーは何やら悪巧み。一斉にお客さんを座らせて、歌を合図に大ジャンプ。もはやフロアは踊り狂う人でぐちゃぐちゃだ。ROCK IN JAPAN FESTIVAL初登場で見せた快心のライヴ。彼らは間違いなくこの先の夏フェスで欠かせない存在となっていくのだろう。その第一歩を刻む、この日の夜ダンを目撃した人は幸運だ。（秦理絵）

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です！ 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。