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LAKE STAGE 16:20

メガトン級の爆音をLAKE STAGEに投下

暑さもやわらいで、とても心地よい風が吹いてきたLAKE STAGEだが、次の登場はcoldrainだ。もう一度、ここが灼熱の地となることを覚悟せねばならない。ステージ中央には、大きなバンドのロゴマークが陣取っている。それだけでもグッと高まるものがある。
昨年、そして今年とcoldrainはなにやら騒がしい状況だ。海外の大型フェス出演のほか、イギリスの大手マネージメントや、パンク、ハードコア・マインドを持つ多くのバンドを排出してきた米名門レーベル「Hopeless Records」との契約、そして今年の3月には米ロックバンドPapa Roachのヨーロッパツアーにメインサポートとして帯同した。その活動は大きくスケールアップし、国内外のラウドロックファン/メタルファンを前に腕を磨き、サウンドは強靭さを増しているところ。まさに、このステージは必見、なのだ。
そんなノッているバンドの今を提示するように、“The Revelation”から、Katsuma(Dr)とRxYxO(Ba)が内臓にビシビシと響く重低音ビートで攻め、Y.K.C(Gt)とSugi(Gt)のツインギターがうなる。昂揚感のあるサビへと一気に駆け抜けて、Masato(Vo)がパワフルなハイトーンで会場をグッとひっ掴んでいく。のっけから、一斉ヘッドバングに、ジャンプ、シンガロング、コール&レスポンス、ハンドクラップと、フルで身体を使いまくる激烈な曲だ。そして間髪入れずに、強力なラウドナンバーを繰り出していく。




《wake up,wake up》、《stand up,stand up》の大合唱ではじまった“Voiceless”では、ステージ先端でRxYxOが自らの胸をガツンと打ち、アグレッシヴに観客の興奮をあげていく。弦楽器3人は、ステージ上を跳ね回るようにプレイし、アクロバティックながらもソリッドなリフでLAKE STAGEを揺さぶる。現在GRASS STAGEでSpitzが演奏中なことに触れ、このステージに来てくれてありがたいと、「俺の精いっぱいのSpitz」と言ってMasatoが“チェリー”を一節歌ったりしながらも、「ラウドロックは好きですか!」と“Evolve”“Six Feet Under”で会場を沸かせていく。ビューティフルなメロディの力で聴かせる“You Lie ”もまた、フェスの舞台で映える曲だ。
終盤は、観客が頭から終わりまで頭振りっぱなし、歌いっぱなしの“Die tomorrow”、そしてブラストビートとメタリックなギター、スクリームと高音ヴォーカルで完膚なきまでに観客をのしていく“No Escape”へ。鉄壁の流れで、観客の汗をしぼりとっていく圧巻のステージとなった。(吉羽 さおり)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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