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PARK STAGE 14:00

ひたちなか初登場! 魂をこめたラップの威力

日本とNYの間を行き来し、インディペンデントな立場に身を置きながらも精力的な活動を繰り広げているAK-69。彼がこのROCK IN JAPAN FESTIVALに出演するのは、今回が初めて。どのような姿を見せてくれるのか? PARK STAGEに集まって来た観客の間に、どこか緊張感も入り混じった独特なワクワク感が漂っていた。

スタート時間となり、鳴り響いた大音量のサウンド。放たれたのは“Prologue -The Man They Call Rain Man-”。腕を掲げながら身体を揺さぶる観客の間に広がった熱気がものすごい。続いて“Only God Can Judge Me”“ロッカールーム”“THE INDEPENDENT KING”も届けられ、歓声が止むことなく続く。本能むき出しの興奮と強力なラップが一体となったフィールドは、どこかガチンコ勝負の格闘技のリングのような様相も呈しながら激しく揺らいだ。




「まずはこの日本有数のフェスに呼んでくれてありがとう。そして集まってくれたみんなありがとう。しっかり楽しんでいきましょう。ロックが好きな人どれくらい? 多いね。そりゃそうだな。音楽好きの全員に俺の音楽を捧げたいと思います!」、MCを挟んで“Oh Lord”。この曲を皮切りに突入した中盤は、“It’s On”“Guess Who’s Back?”“IRON HORSE -No Mark-”……などなどの1ヴァース、あるいはサビのみを次々と歌い上げ、一気に駆け抜けて行った。そして、「自信たっぷりで歌わせてもらってますけど、自信なんてほんとはないんです。不安や怖いことの方が多い。俺より歌が上手い人はごまんといる。NYでまさに実感した。だけど、なんで俺なのか? 俺にしか歌えない歌があるから。人間は『どう思われるか?』とか『誰かに比べてどうか?』ばかりが気になる。でも、それ考えてポジティブにつながる? それが答えになる? 自分を誇ろうぜ!」そんなメッセージを添えて届けられた“ONE”が、とても感動的だった。

“START IT AGAIN”を経て迎えた、最後のインターバル。「自分はインディペンデントにこだわって活動しています。いつも迷った時、険しい道をとることにしています。そっちの方が成し遂げた時にカッコよくない? カッコつけたいもんね。男に生まれたもんで。でも、それは努力しながらだし、いろんなネガティブな感情を背負わないとできない。だもんで、これからも信念を貫いて、この音楽業界、戦い抜くことをここに誓わせてもらいます!」。この言葉を添えて歌ってくれたのが、ラストの曲“The Throne”。こめられたメッセージが、観客の心に闘志の炎を灯しているのをまざまざと感じた。(田中大)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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AK-69
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