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LAKE STAGE 16:20

熱狂に次ぐ熱狂! LAKE STAGEに輝いた6色の虹

2013年DJ BOOTH、2014年SOUND OF FOREST、そして2015年、でんぱ組.incがLAKE STAGEに登場! のぼり旗に銅鑼に和太鼓に……というセッティングを見ただけでも彼女たちの並々ならぬ気合いが伝わってくる。ギター/ベース/ドラム/キーボード/パーカッションという編成のでんでんバンドがスタンバイするなか、真っ先にステージにやってきたのはバチを持った古川未鈴。気合い一発、ど真ん中の和太鼓を叩きながらでんでんバンドとのセッションを先導していく。そして相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音がステージに駆け込んできたあと、ド派手に銅鑼の音が鳴り渡り“でんぱれーどJAPAN”でスタートだ。「オイ! オイ!」と拳を突き上げるオーディエンスの、その声量が凄まじい。この夏各地のライヴで絶賛炸裂中の“おつかれサマー”では、でんぱ組.incのグッズのタオルだけでなく、様々なアーティストのタオルがぐるぐると回る。このうえなく痛快な景色である。「やっぱ夏って最高だね/ロッキン行かなきゃ」と成瀬によるこの日ならではの歌詞変えも、さらなる歓喜を呼び込んだ。それにしても、ミュージカルのようにストーリー性のある振り付けをはじめとした彼女たちのパフォーマンスは、ステージが大きいほどその真価を発揮するのだと改めて思い知る。そしてワールドツアーも含めた積極的なライヴ活動でパフォーマンスの質を高め続けてきた今の彼女たちは、超満員のオーディエンスを引っ張っていく頼もしさだって十分に兼ね備えている。




オーディエンスの体調も気遣いつつ、「めちゃめちゃ人がいっぱいいます!」と興奮気味にフィールドを見渡す最上。「ここに集まっているみんなは、でんぱ組.incだけじゃなくて、音楽が大好きなんだと思います! 私たちでんぱ組.incも音楽が大好きなんです! よろしくお願いいたします!」と相沢が改めて挨拶して後半戦へ臨む。パキパキとフォーメーションを変えながら踊りまくるハイテンションな曲もさることながら、“イツカ、ハルカカナタ”のような甘酸っぱいミディアムバラードで聴かせることも欠かさない。オーディエンスのハンドウェーブがLAKE STAGEを彩るなかで聴く、《こんなにもたくさんの/かけがえのない出会いが/背中押してくれる》というフレーズはあまりにも感動的だ。「はあ……この先大丈夫かなぁ」と夢眠が恒例の寸劇を始めて、ラストチューン“でんでんぱっしょん”へ。青空の下ではためく6色の体操リボンは、まるで虹のようでとても綺麗だった。「以上、萌えキュンソングを世界にお届け! でんぱ組.incでした!」といつもの台詞で締めくくるその瞬間まで、徹頭徹尾、最高のエンターテインメントショー。素晴らしかった。(蜂須賀ちなみ)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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