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SOUND OF FOREST 11:05

贅沢にして特別、夏フェス限定バンドがいきなり輝く

心地好い土曜日の午前中、SOUND OF FORESTにさっそくの驚きをもたらしてくれるのは、スガ シカオと菅波栄純(THE BACK HORN)を擁するスペシャルバンドである。さらに、メンバーにはスガ シカオのサポートでもお馴染みの名ベーシスト=坂本竜太と、Fuzzy Controlより麗しき超人ドラマー=SATOKOが加わるという4ピース編成だ。ちなみに現在スガ シカオはSPEEDSTAR RECORDSに所属していて、つまりTHE BACK HORNとはレーベルメイトということになる。



「おーいはじめるぞーっ!!」とスガ シカオがハンドマイクで景気良く呼び掛け、ジャキジャキと鋭く刻まれる栄純のギターリフの中から繰り出されるのは“赤い実”だ。超強力なグルーヴを叩き出すバンドサウンドに、スガも昂り過ぎて勢い余ったのか、コロンとひっくり返って栄純に「ゴメンゴメン」と笑いながらジェスチャーを送っている。楽しい。




“19才”でオーディエンスを跳ね上がらせると、「俺の、通気性の悪いパンツが(笑)、夏にまったく相応しくないパンツが、股間に纏わり付いて来るぜ」と濃厚な官能に誘い込む“したくてたまらない”へ。one time!、three times!、と放たれるバンド一体型リフもめちゃくちゃタイトで気持ちいい。そしてスガ自身もギターを引っ掴むと、舞い上がるような歌メロと共に栄純の空間系サウンドが駆け抜ける“奇跡”は、まさにこんな心地好い日の野外ステージにピッタリだ。改めてのメンバー紹介の場面では、「やってるジャンルとか全然違うんだけど、音楽が好きって気持ちで同じステージに立って、こうして皆にも喜んでもらえて、本当に嬉しいです!」と語るスガ シカオ。普遍の名曲“Progress”だって、このスペシャルなバンドだからこそ今だけの特別な一曲だ。終盤は“Party People”に“コノユビトマレ”というこれまたファンキーなアンセムの連打で締め括られる。フィールド一杯にオーディエンスの掌が揺れて、朝からめちゃくちゃ贅沢なライヴ体験だった。(小池宏和)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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