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WING TENT 17:00

まだ見ぬ未来を切り開く、無敵のギターロック

心地好い風が吹き込む夕方のWING TENTに登場したのは、ROCK IN JAPAN FESTIVAL初登場のドラマチックアラスカである。SEにあわせ、登場する前からハンズクラップが巻き起こっていたことからも、オーディエンスの期待の高さが伺える。その期待に応えるように、ヒジカタ ナオト(Vo/Gt)は両手を大きくあげて登場。「ドラマチックアラスカです。よろしく!」と高らかに宣言した後、“東京ワンダー” “世界の始まり”へと流れこむ。《世界の終わり/それは始まり》という未来を切り開く強い意志が確固たるものであることを、ヒジカタの力強いヴォーカルとマルオカ ケンジ(Ba)、ニシバタ アツシ(Dr)のタイトなリズム隊が証明しているようだった。「ひたちなかまで連れてきてくれた曲をやります!」という“リダイヤル”は、1stミニアルバム『ドラマチックアラスカ』の1曲目に収録されている、まさに彼らの原点という楽曲。初登場という感慨を胸に、まさにここから新たなスタートを宣言するかのように、高らかに鳴り響いた。彼らが放つメッセージの瞬発力は目を見張るものがある。




「こんにちは! ドラマチックアラスカ、WING TENT、5時台、お集まりいただきありがとうございます!」と、会場を埋め尽くすオーディエンスに感謝の意を述べ、「ようやくROCK IN JAPANのステージに辿り着いたんですが、やっぱりGRASS行きたいよね。時間はかかるかもしれないけど、あそこに行けるようにがんばるんで、一緒に大きいところにいきましょう」という未来への決意に、大きな拍手が沸き起こる。決してひとりではない。ひとりひとりの手を取り、力強く引っ張っていってくれるような求心力はMCでも健在である。
いよいよ後半戦。《キラキラ光る星になれ》のコールアンドレスポンスでライヴハウスのような一体感に包まれた“星になる”、バンドにとっての進化作“無理無理無理”でラストを迎えたこの日のステージ。最後の最後、「思い出で終わらせない。GRASSにたどり着くからな、それまでお前らついてこいよ、よろしく!」と叫ぶヒジカタの姿は、どこまでも頼もしかった。(岡崎咲子)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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