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GRASS STAGE 14:30

ロックの絶対王者、2015年夏は最高のコンディション!

初日GRASS STAGE4番手、さぁっ、エレカシ! 石森敏行(G)、高緑成治(B)、冨永義之(Dr)のメンバー3人に、おなじみヒラマミキオ(G)と蔦谷好位置(Key)を従えてのっしのっしとステージに登場した宮本浩次(Vo・G)、「イェーイエブリバディ、みんな集まれ。行くぜエブリバディ、じゃあ古い曲、ワン、トゥ、ワン、トゥ、スリー、フォー!」とカウントをとり、ガツーンと始まったのはいきなり“おはよう こんにちは”! うわあ!



1曲目からステージの左右の端まで横断しつつ、もんのすごい声で歌いまくる宮本。いや、1曲目だけじゃない。私、今、PA卓の後ろでこれを書いているのですが、アッパーな曲における宮本、私の席から肉眼で確認できる位置にいるのはMCの時とギター弾きながら歌う時だけ、それ以外はステージの端から端まで(つまり左右のビジョンの位置まで)動きっぱなし、オーディエンスをあおりっぱなし。で、オーディエンス、見事にあおられっぱなし。
ノドも絶好調。1ヵ月ほど前にファンクラブの会報のインタビューをした時、宮本は「こんなにいいコンディションで夏フェスシーズンに入れることはそうそうないんです」みたいなことを言っていた。確かにそのとおり、それでなくてもバカでかくて上から下まで自在に出る声が、よりいっそう伸びて伸びてもう手のつけられないことになっている。バンドも調子いい。ずっしりと重く、かつシャープなグルーヴが、GRASSエリアに広がっていく。




“デーデ”のような昔の曲や(めっちゃ速かった。というのは近年いつもそうだけど、それにも増して今日のバージョンは速かった気がする。ちなみにほかの曲も全体的に速かった)、大ヒット曲“今宵の月のように”(宮本曰く「唯一のヒット曲」。「それは言いすぎでしょ」と思いました。確かにいちばん売れたのはこれだけど、ほかにもあるよ、ヒット曲)あたりから、9/23リリースのニューシングル“愛すべき今日”まで、名曲だらけ、名パフォーマンスだらけの全12曲でした。
特に「昔から、でっかくなろうと思って生きてきたんだけど……今日もがっちり生きていくんだ、生きていくぜ──そんな歌です」という言葉に続いて歌われた“愛すべき今日”。鳥肌立ちました、サビで。こんなものすげえ声でものすげえ歌を歌えるヴォーカリスト、何年経とうが宮本浩次以外、出てこない。
あと、石くん、半パンでした。めずらしいですよね。でも似合ってました。(兵庫慎司)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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