初登場だった昨年はこのWING TENTの5番手、そして今年はトリを務めるANGRY FROG REBIRTH。「ANGRY FROG REBIRTH、始めます!」(U /Vo.)という宣言と共に、“2step syndrome”でライヴがスタート。このバンドが自らの音楽性を表すのに使っている「POP SCREAMO CORE」という言葉を見ると「なんじゃそりゃ」と思うが、実際にライヴもしくは音源に触れると「確かにまあ、ほかに言いようがないよなあ」と納得してしまう。既存のジャンル分けの中に存在してないもん、こんな音。特にこの“2step syndrome”のように、クソ重くてハードコアでスラッシュな音に合わせてシンガロングが巻き起こるさまを体験したりすると、そう思う。「ハードコア」「スラッシュ」「デスメタル」「スカ」「歌いたい」「共有したい」「生み出したい」「叫びたい」「狂いたい」「ぶっ壊したい」などがすべてある、しかも「相反するものがあえて同居」みたいな感じじゃなくて、ただあたりまえに並列に存在するこの感覚、新しいし、おもしろいし、正しいと思う。
2曲目は“Funky”、そして“ペケポン”“LOVE YOU”と、まるで1曲みたいな勢いであっという間に計4曲をたたみかけ、さらに「新曲やります!」と、8月5日、つまり3日前にリリースされたばかりのシングル“60億の翼”に突入。Uのスクリーム(歌の時もあり)と池田直樹(Vo.Gu.)のメロディが交互に、あるいは同時に立ち現れるこのバンドの特性が臨界点まで際立ったみたいなキラーチューン。次の“U&I”では、ゆったりとしたビートにのせ、ハンドクラップに包まれながら、池田とUがひとことひとことを噛みしめるように歌っていく。
「この場だから言いたい」と、池田が話し始める。親友とも呼べる先輩が、今、人生の石につまずいて動けなくなってしまっていること、でもお見舞いに行ってそれが最後になったらどうしようと思うと会いに行けないこと、でも自分は来年絶対その先輩とこの場所に来ようと思っていること、今人生の石につまずいている人も、鮭みたいに来年またこの場所に戻ってきてほしいこと――オーディエンスへ思いを伝えた末に始まった最後の曲は、《もしも僕が神様なら/君から悲しみを消すよ》という歌いだしの“EMILY”。 今日最大の大シンガロングが巻き起こる中、本当に感動的に終了。アンコールはなかったが、それを求めるハンドクラップ、いつまでも収まらなかった。あまりにも収まらないので、メンバー全員でもう一回出てきて「俺たちも来年またここに戻ってくるぜ! その時はまた一緒に楽しみましょう!」と池田があいさつし、ようやくみんな、この場から離れて行った。(兵庫慎司)
2曲目は“Funky”、そして“ペケポン”“LOVE YOU”と、まるで1曲みたいな勢いであっという間に計4曲をたたみかけ、さらに「新曲やります!」と、8月5日、つまり3日前にリリースされたばかりのシングル“60億の翼”に突入。Uのスクリーム(歌の時もあり)と池田直樹(Vo.Gu.)のメロディが交互に、あるいは同時に立ち現れるこのバンドの特性が臨界点まで際立ったみたいなキラーチューン。次の“U&I”では、ゆったりとしたビートにのせ、ハンドクラップに包まれながら、池田とUがひとことひとことを噛みしめるように歌っていく。
「この場だから言いたい」と、池田が話し始める。親友とも呼べる先輩が、今、人生の石につまずいて動けなくなってしまっていること、でもお見舞いに行ってそれが最後になったらどうしようと思うと会いに行けないこと、でも自分は来年絶対その先輩とこの場所に来ようと思っていること、今人生の石につまずいている人も、鮭みたいに来年またこの場所に戻ってきてほしいこと――オーディエンスへ思いを伝えた末に始まった最後の曲は、《もしも僕が神様なら/君から悲しみを消すよ》という歌いだしの“EMILY”。 今日最大の大シンガロングが巻き起こる中、本当に感動的に終了。アンコールはなかったが、それを求めるハンドクラップ、いつまでも収まらなかった。あまりにも収まらないので、メンバー全員でもう一回出てきて「俺たちも来年またここに戻ってくるぜ! その時はまた一緒に楽しみましょう!」と池田があいさつし、ようやくみんな、この場から離れて行った。(兵庫慎司)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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ANGRY FROG REBIRTH