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WING TENT 18:10

緩急自在のロック&ポップ、新体制でフレッシュに炸裂!

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015、最終日WING TENTのトリを務めたのはKidori Kidoriだ。今年、正式メンバーに汐碇真也(Ba)を迎え、新たなスタートを切った彼ら。「元気ですか? ひたちなか。この曲を捧げたいと思います。カモン!」というマッシュ(Vo,Gu)の言葉を合図に、“NUKE?”で火蓋を切った。3ピースの特性を活かしたパワフルな演奏で、いきなり沸点の高いロックを叩き付ける。「ROCK IN JAPAN初めての出演なので、ここでホームパーティしたい!」と言うと、今年6月に出たニューアルバム『! [雨だれ]』から “ホームパーティ”を披露。ミドルテンポの曲調で、サビの豪快な突き抜けっぷりも最高。観客も手を挙げ、笑顔で踊り出す。次の“Watch Out!!!”は無国籍感漂うメロディとオルタナチックな演奏が絡み合い、中毒性の高い訴求力を見せつける。「思ったよりも、3倍人が集まってます。このたび3人組になったんですよ。9月からリリースツアーも始まるので、みんなでお礼を言って、新しいKidori Kidoriを見せたい」とマッシュが言うと“なんだかもう”“あなぼこ”と続けて披露。彼らが持つ摩訶不思議なポップ感に観客もグイグイ引き込まれていった。




最後はダンサブルな“Come Together”をプレイ。WING TENTを激しく揺らすと、曲の後半には不穏で激越なインストパートに突入し、会場を大いに沸かせた。アンコールを求める拍手に応え、マッシュ、汐碇、川元直樹(Dr)の3人が再び姿を見せると、ここで改めてメンバー紹介。「汐碇真也(しおいかりしんや)」と呼ばれると、「すごく珍しいんですけど、本名です」と本人は照れ臭そうな表情で答えていた。「ふたりのときはしんどかったけど、今はただバンドが楽しい」とマッシュは告げ、ラストはギターロック風の“テキーラと熱帯夜”で締め括る。心温まるメロディラインは、WING TENTに最後まで残った観客を優しく包み込んでいた。(荒金良介)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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