レポート一覧

PARK STAGE 10:30

強靭なグルーヴ、爆笑のパフォーマンス!

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015、2日目のPARK STAGEは在日ファンクでスタート。さっきまで普段着でサウンドチェックをやっていたメンバー一同、アルバム『笑うな』リリース時のユニフォームである、上は黒でジャケットの下1/3とパンツは赤(なので足が長く見える効果あり)のスーツでオンステージ。いつもどおり“きず”のイントロを登場テーマにしたのち、1曲目“根にもってます”に突入。
ハマケンこと浜野謙太(ボーカル)、《強く 強く》のところで曲に合わせてコブシを振り上げ、みんなそれに続くも、そのコブシの挙げ方とリズムのリンクのしかたが変則的すぎて、とまどう人続出。わははは。アガってるオーディエンスを困らせてどうする。いいぞー。




そして曲間を空けずに“わからん”へ、そして「朝からビール飲んでんでしょ! 朝からビール飲んでんでしょ! ぜいたく! ぜいたく! ぜいたくだー!」という雄叫びで“ぜいたく”へ。ハマケン、イントロのねばっこいグルーヴにのせて正拳突きを連発(応援団のつもりだったようです)。「今日1日! 今日1日! 今日1日!」というシャウトに続けて《ぜいたくたくたくたくさんしたい》と歌ったりなんかして、さらに場をアゲる。それにしても、音がいい。PARK STAGEの音響設備がちゃんとしてるのか、バンドの調子がいいのか。たぶん両方。
「ありがとう!」と叫んで水を手にしたハマケン、飲みながら手を振ったり、「おい! 調子にのってんじゃねえぞ! ……何か、男の声しかきこえねえんだよな。なんか筋肉が振動してる……(歓声にさえぎられて)しゃべらせろー!」とわめいたり、もう好き放題。メンバー紹介のあと、「これからみんないっぱい観るもんね? 疲れさせてやる! 疲れさせてやるよ!」と宣言、アップテンポな“むくみ(アフロ ver.)”でオーディエンスを小刻みに踊らせる。後半で仰木亮彦(ギター)、すさまじいギターソロをキメる。かっこいい! というか、そもそも演奏、えっれえかっこいいバンドなんだった。つい忘れがちだけど。 そしてメドレーっぽくそのまま“爆弾こわい”へとなだれこむ。ジェントル久保田(トロンボーン)の《ふっ飛べ やっぱふっ飛ぶな》に合わせてオーディエンスの人差し指が左右に揺れるさま、壮観でした。




曲が終わると同時にスタートしたドラムのリズムに合わせて、ハマケン、「こんなとこで言うのもおこがましいんですけど、えーと、えーと、在日ファンクのワンマンライブもあるので、よかったら来てください。今日来た人はみんな顔覚えてるので。あと、僕らのバンドTシャツ着てる人、少ないようなので……」などとみなさんを脅し気味に宣伝。「在日ファンクは場を大切にするバンドなので!」という紹介で始まったラスト・チューンは“場”でした。なお、間奏でハマケン、村上啓太(ベース)のベースソロに合わせてなぜかゴリラの形態模写を披露。その上、曲が終わりそうになってあいさつした、と思ったら客席エリア後方を指さして「あっ! 帰ろうとしてる! 帰ろうとしてる!」と絶叫、みんな大笑い。なんなんだ。でも最高でした。(兵庫慎司)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

  • ツイート
  • Facebookでシェア
  • LINEで送る

RO69アーティスト情報

在日ファンク
クイックレポート更新情報もツイート中!