レポート一覧

GRASS STAGE 13:10

「実名」ソング連打、ここが20周年の無法地帯だ

待ちに待ったこの時間がやって参りました。グループ魂、2年ぶりにしてめでたく結成20周年のステージである。レスリング風コスチュームに「気合だーっ!!」ハチマキで飛び込んで来る影がひとつ。「こんばんは! 夜の国際プロレス、港カヲル(46歳)です! フェスでしか会わない、このフェスブタどもめ!」とさっそく暴言を吐きまくり、「おっぱい元気?」と水鉄砲を乱射。全力の口上のうちに浴衣衣装のメンバーが位置につき、笑顔のオーディエンスに中年たちが元気を注ぎ込む“アニマル浜口”だ。そして「二郎!!」コールを巻き起こしながらのこってりロックンロール“ラーメン二郎”と、7/15にリリースされたばかりの「実名」アルバム『20名』から楽曲を浴びせかけてゆく。




破壊(vocal)によるぶっ通しのモノマネと振り付けで繰り出される“彦摩呂”を経て、「昼間からこんばんは! 3曲目にして早くも歌詞をだいぶ間違えました!」(破壊)と自己紹介を切り出す。恒例のスリッパ投げ(今日はステージ袖へ投げました)も見せたところに、「言いたくないけど台本に書いてあるから言うわ。バイト君(大道具)、ご結婚おめでとう!」と悪ノリを絡めながらも祝福のムードが立ち上がってくる。それを台なしにするのは、「お兄ちゃん、膝から血が出てる~」となぜか膝から出血している、JKコスプレのカヲルである。“でんでん”に続いては、ファンキー&メロウな“楳図かすお”。レポートに書けないようなネタも大奮発だが、それにしても、バンドの演奏が年々タイトでカッコ良くなっているのが腹立たしいやらすごいやら。



『ぱつんぱつん』から“くん兄さんVSアン姉さん”でお下劣なコール&レスポンスを巻き起こす(というか、女子オーディエンスの声を楽しんでいる)と、下ネタ繋がりで“ウィリアム・カウパー”へ。『20名』の実名ソングだけには飽き足らず、「中村屋!」ネタを絡めた“中村梅雀”に“さかなクン”、“竹内力”、そして“チャーのフェンダー”と歴代の実名ソングを並べ、笑いとロックが混沌と渦巻く空間を作り上げてくれる。そして最後は、楽しいんだけど何か切実でグッとさせられるパンクの一撃“高田文夫”でフィニッシュしたのだった。(小池宏和)


この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

  • ツイート
  • Facebookでシェア
  • LINEで送る

RO69アーティスト情報

グループ魂
クイックレポート更新情報もツイート中!