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BUZZ STAGE 18:05

長崎発SHANK! 高速メロディックの連打で爪跡を残す!

DJやついいちろう(エレキコミック)のあとを受けて登場したのは、長崎発の3ピース・メロディックバンドSHANK。たくさんの人がつめかけたBUZZ STAGEにSEが鳴り響くと、大きな歓声と拍手が起こり、庵原将平(Vo/Ba)、松崎兵太(Gt/Cho) 、池本雄季(Dr/Cho)の登場にその声が一段と大きくなる。彼らへの期待の高さがうかがえる盛り上がりだ。
「ROCK IN JAPAN初登場! 遊んで帰れよ」という庵原の言葉を合図に、“submarine”“Cigar Store”とファストチューンを連打していく。初登場ながら、コーラスやシンガロングもばっちり決まる。池本が生みだすスピーディでパワフルなビートを軸に、松崎と庵原はアグレッシヴにステージを駆け回ったり、ジャンプしたりしながら熱い音を投げつけ、エモーショナルなヴォーカルで観客のコブシを挙げさせた。




キャッチーなメロディック曲とともに、哀愁のあるメロディが冴えるマイナー調のスカチューンもまた、このバンドの肝。“620”では、裏打ちのビートで観客にステップを踏ませ、攻撃的なサウンドで踊らせ、9月30日にリリースされる3rdミニアルバム『SHANK OF THE MORNING』からこちらもラウドなスカチューン“Take me Back”をお見舞いする。「知らんでもいいけど、踊ってくれ」(庵原)と言うまでもなく、会場は観客のダンスで熱気に満ちていった。
「いろんなフェスやイベントに出るたびに、10-FEETと時間が重なってて。何かダークな力が働いているんじゃないかと……」(庵原)、「俺だって見たいんだよ! 10-FEET」(松崎)とボヤキつつも、その分、この空間を最高のものにしようと、演奏にも力が入る。イントロの時点で大きな歓声が上がった“Good Night Darling ”では、衝動を叩きつけるようなバンドアンサンブルで、観客を激しく揺さぶりながらぶっとばしていく。何かをここに刻んでいこうというエネルギーが渦巻いている、気迫に満ちたステージだ。

「長崎のいなかっぺをこんな舞台に立たせてくれたROCK IN JAPANと集まった人に感謝します。ありがとうございます」と庵原が言い、今日が8月9日であることに触れ「いつもは戦争についての曲とかをやってるんですけど、今日はやらないです。その代わりに、隣にいる人にやさしくできたらいいのに、という曲をやります」と続け、「火をつけろ、火を絶やすな!」と“Set the fire”を披露した。NAGASAKI CITYと入ったTシャツ姿の庵原が、その声をより大きく響かせると、観客のハンドクラップもまた大きくなった。 そして再び、スピーディな“Long for the Blue moon ”“BASIC”で壮大なOiコールを巻き起こしながら、初のROCK IN JAPAN FESTIVALのステージを全力で走り抜き、笑顔でステージを終えた。(吉羽 さおり)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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