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PARK STAGE 15:10

青空に突き抜ける美しき轟音

日差しは強いが、涼しい風が心地好いPARK STAGEに登場するのは、ROCK IN JAPAN FESTIVAL、4年連続登場となる赤い公園。おなじみの、白で統一した衣装にサングラスをかけて登場した、佐藤千明(Vocal)、津野米咲(Guitar)、藤本ひかり(Bass)、歌川菜穂(Drum)。そして、4人がマイクに向かったと思いきや、なんとアカペラで“サイダー”を披露! 4つの歌声が織りなす情感豊かなハーモニーがPARK STAGEに響き渡ったところで、サングラスを外して、「赤い公園です! よろしくです!」と挨拶。津野と佐藤のWギターがおりなす疾走感と清涼感が溢れる“サイダー”が、どこまでも続くような青空とマッチし、フィールドが多幸感に満ちていく。津野の予測不能なギターサウンドが炸裂した“のぞき穴”では、「のぞいちゃいな!」という佐藤の青空を切り裂くようなシャウトが響き、“絶対的な関係”を100秒で駆け抜け、“今更”では佐藤のヴォーカルが艷やかに光る……とノンストップで4曲を畳み掛け、あらゆる感情と景色を詰め込んだ、情感豊かでスリリングな赤い公園の世界をぶちまけていく。




MCでは、「一番最初にサングラスをかけてやったアカペラは、この後のゴスペラーズさんを意識してやったネタではないので、そこだけご了承ください(笑)」と笑いを誘いつつ、「でも結構な完成度だったでしょ? でも、あそこに私たちの夏が詰まってるんだよね。練習したよね。リハで4時間中2時間はアカペラの練習してました(笑)」と冒頭のアカペラの裏話を披露し、後半戦へ。青空に音楽への愛を響かせるような“NOW ON AIR”、そして、饒舌なベースラインとエネルギーの開放感がたまらない新曲“KOIKI”と続ける。ラストはもちろん“ふやける”。佐藤は全身のエネルギーを絞り出すように歌い、津野と藤本はステージ上を縦横無尽に駆け巡りながらかき鳴らし、歌川は全身の力を込めてドラムを叩く……4人のプレイヤビリティと内に秘めた感情が爆発した轟音に酔いしれて、ステージは幕を閉じたのであった。(岡崎咲子)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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