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SOUND OF FOREST 16:55

一期一会の出会いを強い絆に変える、強靭なポップミュージック!

初出演となった昨年はBUZZ STAGEで堂々たる初陣を飾った空想委員会が、今年はSOUND OF FORESTに登場だ。サウンドチェックから“八方塞がり美人”“難攻不落ガール”といったナンバーでSOUND OF FORESTを温める。そして、三浦隆一(Vo/Gt)が「入場したら新鮮な気持ちで迎えてください!」と言って一度退場すると、再びステージイン。1曲目の“春恋、覚醒”から、スピーディかつ緻密なバンドサウンドに乗せた切ないメロディがフィールドの隅々へと沁み渡っていく。続けて“波動砲ガールフレンド”では、破壊力抜群の4つ打ちロックが集まったお客さんを一斉に踊らせた。

MCでは、先月最新アルバム『GPS』をリリースしたことに触れた三浦。全曲リカットシングルにできる自信作ということで、「せっかくなので今日は、そのCDに入ってるリードじゃない曲で勝負したいと思ってます。リード曲じゃなくても盛り上がれると証明しませんか!?」と、『GPS』から“忙殺のすゝめ”と“まがいラブ”を立て続けに披露。アグレッシヴな演奏と共に、誰もが一聴して好きになってしまうような瑞々しいメロディが流れ出すと、それがアルバム曲とか、シングル曲だとかは一切関係ない。空想委員会が丹念に作り上げた良質なポップミュージックは確かにこの場所でオーディエンスの心を震わせていた。




「じゃあ、このへんでダンスタイムにいっちゃっていいですか?」と繰り出した“空想ディスコ”では、まずは岡田典之(Ba)が躍動感のあるソロプレイを見せると、三浦は「次は三浦のターンです!」と、コール&レスポンス。きっちり演奏付きでPerfumeの「チョコレイト!」「ディスコ!」を決めると、続く、佐々木直也(Gt) は、頭の後ろでギターを弾く渾身のパフォーマンス。もはや、フィールドは天井知らずの盛り上がりだ。そして、最後のMCで「空想委員会はROCK IN JAPAN は2年目でございます。去年、わたしは宣言しました。いつかGRASS STAGEに出ます、と。今年、会場がちょっと大きくなりまして、ここ森にやってまいりました。ありがとうございます。いつになるかわからないけど、必ず我々空想委員会はGRASS STAGEで演奏します!」と、三浦が決意を新たにすると、ラストナンバー“劇的夏革命”を演奏。《ここから世界を変えてみせる》と力強く言い放つ解放的なロックサウンドは、この特別な夏の日に相応しいナンバーだった。一度出会えば、聴き手の心の扉をガバッと開けて、スルリとその中へ飛び込んでしまう空想委員会の音楽。この出会いを繋ぎ続けて、彼らはさらに大きくなるだろう。(秦理絵)


この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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