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WING TENT 17:00

サンエル初登場! 極彩色の希望を描け

夕暮れ迫るWING TENTに登場するのは、名古屋出身の4人組、THREE LIGHTS DOWN KINGS=通称サンエルである。轟音SEが流れた途端、フロアからハンズクラップが沸き起こり、それに吸い寄せられるようにGlielmo Ko-ichi(Vocal)、u-ya(Screaming/Guitar/Programming)、JUNE M(Bass)、NORI(Drums)が勢いよく登場。u-yaはさらにハンズクラップを煽り、Ko-ichiは両手を広げて、「ロックインジャパン飛ばしていくぞ!」と叫び、“Everybody!! Up to You”へ。めまぐるしい展開で胸を突き抜けるダンスビートと、u-yaのスクリームとギター、タフなドラム&ベースが生み出す即効性の高いハードエッジなサウンドを、オーディエンスは全身で大きく受け止めていく。そして、「辛いとき、悲しいとき、みんなにとってこの曲が隣にいますように」というメッセージが込められた“NEVER SAY NEVER”へ。EDM、ラウドロックなど、トレンドな部分がピックアップされがちではあるが、キャッチーなメロディラインとサビの高揚感、ドラマチックな曲展開が、サンエルの音楽のコアにあるメッセージを露にしていく。




MCでは、「4年前の2011年に、みんなと同じように遊びに来ました。その日、ロックインジャパンにお客さんで行くの、最後にしようって決めました。4年かかっちゃったけど、今度はステージに立つ側としてロックインジャパンにやって来ることができました!」とKo-ichiが念願のステージに立てた万感の想いと感謝を言葉にし、フロアは温かい拍手が沸き起こる。「でもね、今立ってるこのステージがおれたちにとって――確かにここに夢はあったけど、ゴールじゃないということに気付きました。これから先の、自分たちの向かいたい場所、みんなと一緒に行きたい場所。そのひとりひとりの想いを持って、でかい声でおれたちの想いを繋げてくれませんか?」と無数の手がWING TENTを埋め尽くした“ONE”でフロアとステージをひとつに繋いでいく。そして、最後は「WING TENT、全部解き放て!」とハイパーダンスチューン“BRAINWASH”でWING TENTを狂騒の渦へ。彼らのさらなる躍進を期待させるような、完全燃焼のステージだった。(岡崎咲子)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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THREE LIGHTS DOWN KINGS
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