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WING TENT 15:50

WING TENTに響く、生命の賛歌

肌をなでるような心地いい風が吹いてきたWING TENT。次に登場するのは、ROCK IN JAPAN FESTIVAL初登場となるBOMIだ。サポートメンバーとともにギリギリまでサウンドチェックを行うなど、ステージには開始前から気合いが漲っている。“Rest In Peace”のSEとともに、まずは全員が真っ白の衣装に身を包んだサポートメンバーがステージイン。大きく手を振りながらカーキのワンピースを着たBOMIが登場し、そのまま“月曜のメランコリー”へと流れこむ。津野米咲(赤い公園)作曲の転調しまくり、高難易度の曲をすいすいとのりこなす。生命力に満ちた声は涙腺を刺激し、BOMIのシンガーとしての唯一無二の才能をまざまざと見せつけていく。




「どうもこんにちはBOMIです! ROCK IN JAPAN楽しんでますか?」と高らかと挨拶した後、“瞬くスピードで”へ。今年1月にリリースされた『BORN IN THE U.S.A.』の楽曲中心のセットリストは、シンセと生音が絡む有機的なサウンドが五感を刺激する。ミディアムディスコなサウンドが心地いい“フライデーナイトバタフライ”では「オーオーオーオー!」のコール&レスポンスもバッチリキマッて、BOMIの顔にも思わず笑顔が浮かぶ。長い手足を使ってバタフライのように動かすパフォーマンスもキュートだ。“Mayday”では、シンセを弾きながら、全身全霊で真摯に歌うその眼差しはあまりにも真っ直ぐで、スッと差し伸ばした手には、未来を掴もうとしている彼女の意志が垣間見えた。
「次は今日発売の新曲をやります!」とクールなダンスチューン“Y.O.U”、そして、ラスト“さよならミゼラブル”へ。《さよならミゼラブル 大きく手を振った》という、レクイエムのようであり、新たな自分への賛歌のようにも響くこの歌が、ドラマティックにWING TENTに響いた。(岡崎咲子)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2015」は9月12日発売予定です! 全ライヴアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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