長崎出身のメロディックパンクバンド、SHANKがCOUNTDOWN JAPAN初登場だ。「長崎から来ました、SHANKです。よろしく!」。挨拶もそこそこに池本雄季(Dr/Cho)のドラムが空気を切り裂くと、松崎兵太(Gt/Cho)と庵原将平(Vo/Ba)は一気に大ジャンプ! 初っ端の“Cigar Store”からフルスロットルの演奏が炸裂する。「いい夜にしよう」と庵原。間髪入れず真っ赤な照明を受けて“Wake me up when night falls again”へ突入すると、マイクに噛みつくような庵原の攻撃的なボーカルに、松崎はツインボーカルのような迫力でコーラスを重ねる。松崎のギターリフが炸裂した“Brandnew Song”は目まぐるしく表情を変えながらドラマチックに展開。圧倒的なスピード感で突き進みながら、英語詞をのせたメロディが抜群なのである。
4曲を終えて、「ライヴハウスでやってるものを全部ぶつけて帰るので、ぶつけ返してください!」と、喋る間も惜しいとでも言うようにMCは手短に切り上げ、続く“Love and Hate”へと繋ぐ。わずか3分にも満たない短い楽曲を次々と畳みかけていくと、「知らない場所への行き方、それはプラスチックのベッドに寝っ転がって、テレビの電源を切るんだ。俺たちの街の歌!」と、“Knockin' on the Door”。汗ダクで、首に筋を浮かせた庵原は渾身の声で歌う。「ありがとうございます。楽しかったです。またライヴハウスで会いたいです。俺らみたいなガシャガシャいってるのは手を伸ばさないと聴くタイミングはないと思いますが、日本中どこでも鳴っているので、またどこかで遊びましょう!」。そう告げると、“set the fire”では、唯一出だしだけはゆっくりと、しかしすぐにサウンドを爆発させてダイナミックに幕を閉じた。トータルで10曲を叩き込んだSHANKのステージ。それは自らが鳴らすパンクロックに絶対の誇りと自信を感じさせる凄まじいエネルギーを放っていた。(秦理絵)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。