2015年が明けて、MOON STAGEでは悶絶級の狂音アクトが立て続けに登場しているわけだが、ここでニュー・ウェーヴからインダストリアル、デジタル・ハードコアetc.をごちゃ混ぜに混沌としたノイズ・ポップをブチ撒ける、ハチゲキこと0.8秒と衝撃。がCOUNTDOWN JAPANに初来襲だ。“DJ×DJ2”を挨拶とばかりに投下して煽り立て、星形タンバリンを打ち鳴らしながら、塔山忠臣(最高少年。)が喚き立てるようなヴォルテージで“POSTMAN JOHN”を歌ってゆく。

ギター、ベース、シンセサイザー、ドラムスと4人のサポート・メンバーは破綻寸前の前のめりなアンサンブルをガンガン繰り出すのだが、塔山と華やかに着飾ったアイコン=J.M.(唄とラウド。)によるヴォーカルの掛け合いが、未知の領域でポップなバランスをキープしてゆくのが面白い。アルバム『NEW GERMAN WAVE 4』から“Mad Drumming 1”、そして凶悪な一体型リフで煽り立てる“シエロ・ドライブ 10050”と、フィジカルにもメンタルにも振り切れたパフォーマンスが続いていった。

「夜中は、何言っても笑うって聞いたぞー。曲をいっぱいやる! 最後まで楽しんでください!」と塔山が告げてからの“ビートニクキラーズ”。その後には目下の最新音源『いなり寿司ガールの涙、、、EP』からのナンバーを連発し、エモーショナルなメロディをユニゾンで叫び歌うダンサブルな“KAGEROU”が、ブラックホールのような求心力を発揮していった。異形のコール&レスポンスを巻き起こして飛び込む“ARISHIMA MACHINE GUN///”は、もはやパンク・ソングとしてストレートに清々しく届けられるようなナンバーだ。J.M.が金切り声のシャウトを長々と繰り出してフィニッシュ。2015年も頭から、たいへんなステージに触れてしまった。(小池宏和)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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