さあ本日のMOON STAGEのトリを飾るのはindigo la End! 冒頭から今年の8月に今の4人編成になって、よりソリッドで立体的になったアンサンブルを響かせる。キャッチーで清涼感のあるindigoのポップ・ワールドに導かれ、オーディエンスも初っ端から大きな歓声と拍手を送っている。2曲目“ダビングシーン”でもイントロのたっぷりとしたギターから川谷絵音(Vo/Gt)のボーカル、全員でのアンサンブルと、息の合った呼吸で美しい楽曲世界を紡いでいく。長田カーティス(Gt)のギターソロも繊細な感情をなぞるように鮮やかに放たれる。そして3曲目にはメジャー1stシングル曲“瞳に映らない”。冒頭から超満員のフロアから手拍子が起こり、川谷は無表情のまま更に強く声を響かせながら《あなた あなた あなただけ》と繰り返す切ないサビを熱唱。更に“billion billion”では後鳥亮介(Ba)のチョッパーベースも長田のライトハンドも華麗にキマり、各々のプレイからも目が離せない。
「COUNTDOWN JAPANは僕ら、初めて出るんですけど。以前、COUNTDOWN JAPAN 08/09を観に来たことがあって、いつか出たいなと思っていました」と川谷。ロマンチックな楽曲の多いindigo la End。ラストはギターのアルペジオのイントロが丁寧に景色を描き出す、ミデイアム・スロウな“素晴らしい世界”。曲の後半に進むにつれて、主人公の切なさや孤独感が増していくような歌の世界が、大きなクライマックスを生み出した。川谷がステージにひとりになり、アカペラで最後まで歌いあげると、そっとお辞儀をしてそのままステージを去った。
アンコールでは来年の2月にリリースするアルバムから新曲をいち早く披露してくれた。ノスタルジックなメロディに乗って、これまで以上に温かい感情が溢れだすような、indigo la Endの進化形ポップがゆったりとMOON STAGEに満ちていく。この歌に込められた狂おしいほどの愛と熱気は彼らの未来を明るく照らしているようで、COUNTDOWN JAPAN 14/15、3日目の最後に素敵なプレゼントをもらったような気分になった。(上野三樹)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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