COUNTDOWN JAPAN 14/15、MOON STAGE最後のスロットに堂々収まるのは、Kidori Kidoriである。「あけましておめでとうございまーす! 大阪からやってきましたKidori Kidoriです! よろしくお願いします!」と威勢良く挨拶して鮮烈なスタート・ダッシュを見せる“Say Hello!!(I'm not a slave)”。川元と揃って緊迫感のあるコーラスも受け持つサポート・ベーシストは、元andymoriの藤原寛だ。

“Everytime I See You”を経て「踊ろうぜCDJ!」と呼び掛ける“HHH”が、プリミティヴなパンク・スピリット剥き出しのナンバーでいよいよスリリングな展開を見せる。かと思えば、「暑い! 喉乾いた! 何飲みたい!?」「テキーラー!!」とマッシュ×川元が上機嫌に言葉を交わし、オーディエンスの楽しげなクラップも巻き起こして浮かれた“テキーラと熱帯夜”を届けてくる。「カウントダウンも終わって、俺たちトリやん。ヤバいやん。でも、来年も出れることを願って、来年までのカウントダウンだと思ってやることにしました」(マッシュ)「たまにはいいこと言うわあ! キレとるわあ!」(川元)とノリ良く告げる。そして、上京から約1年後となる2015年2月に1st EP『El Urbano』 をリリースするということで、「いい加減俺たちは、東京をホームと呼んでもいいでしょうかー?」と問いかけながら、新作収録の“ホームパーティ”を華やかに披露するのだった。

そして“Come Together”や“Watch Out!!!”といったダンサブルなナンバー、さらにはマッシュのギター・フレーズを合唱させる「ギター&レスポンス」を盛り込んでのアグレッシヴな“Mass Murder”とパフォーマンスを続けると、マッシュが今回の出演が決まると同時に演奏をすると決めていたという“NUKE?”を「でっかいフェスで、最高のオーディエンスと、最高の仲間と、最高にロックな曲をやりたいと思います」と告げながら披露した。何らかの衝動を抱えている人はたくさんいるけれど、その衝動をありのままに、飾らず損なわず、生々しい音楽へと落とし込む才能はそう多くはない。Kidori Kidoriはそれを可能にするバンドだ。2015年、一人でも多くの人が、彼らのロックに触れることを願う。(小池宏和)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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