COSMO STAGEにはCOUNTDOWN JAPAN初出演の精鋭、三原健司(Vo./Gt.)&三原康司(Ba./Cho.)の双子兄弟を擁する神戸発4ピース=フレデリックが登場! 切れ味鋭いキメとともに「踊るCOUNTDOWN JAPANを知ってますか?」「とんでもないやつらが踊り狂わせに来ましたよ!」「あとはみんなで踊るだけ!」「関西から来ましたフレデリックです! よろしく!」と気迫あふれまくりのコールをぶち上げ、“SPAM生活”のソリッドなダンス・ビートでいきなりCOSMO STAGEを踊らせにかかる! 《死んだサカナのような/眼をしたサカナのような/生き方はしない》というフレーズが、三原兄弟のハモリと一丸となって、抗い難いトリップ感を脳内に描き出し、身体と心を自然と揺さぶってくる。

そのまま切れ間なく流れ込んだ“ディスコプール”の鋭利でファンキーなディスコ・ロック・ビートでフロアの温度を容赦なく高め、“ふしだらフラミンゴ”のコミカルなフレーズが熱気をかき混ぜる頃には、初登場の4人はCOSMO STAGEの空気をがっちり掴んでしまっている。「俺らの音楽はほんまに自由やから、いっぱい踊って帰ってな!」という康司の言葉に続いて披露した“峠の幽霊”の、ミステリアスなおとぎ話の如き歌の世界が、会場丸ごとポップの異次元へと導いていく。「俺はな、フレデリックが完成するのはこの時間やと思う。みんながバンド・メンバーみたいな……わかるかな? 世界で一番人数が多いバンドを作ろうと思う!」と康司。「だって、俺ら今もう出会ってもうたやん? 始まってしまったんや。音楽好きやろ? やってしまうしかないよな! あなたのダンスを聴かせてください!」……そんな力技なMCまでもが痛快に響く熱気の中、“プロレスごっこのフラフープ”でステージもフロアも一丸となった数千人規模の灼熱ダンス天国を生み出してみせる。後から後から人が絶えず集まってくるCOSMO STAGEはいつしか満員に!

トリッピンなロックンロール“バジルの宴”を投下した後、「踊ってない夜が気に入ってないやつ、踊れ!」というコールとともにぶっ放したラスト・ナンバーは“オドループ”。《踊ってない夜がない夜なんて/とってもとっても退屈です》――パンキッシュな衝動で観る者すべての快楽中枢を撃ち抜く彼らの闘争宣言そのもののようなナンバーが、ひときわ激しくメッセを揺らして……終了。「来年もっとでっかくなって帰ってくるから。これからもよろしく!」という健司の去り際の宣誓に、惜しみない拍手が広がっていった。(高橋智樹)






この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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