2014年も残すところあとわずか――というタイミングで、EARTH STAGEには昨年に続いてDragon Ashが登場! いきなり響き渡るキラー・アンセム“Fantasista”のイントロに、数万人のオーディエンスから沸き上がる怒濤の大歓声! 「COUNTDOWN JAPAN! ロック・バンドの登場だ! Are you ready to ROCK!?」と叫び上げ、ハイパー&ダイナミックなアンサンブルを全身に受けながら、ロックの化身のようなアグレッシヴな歌を突き上げるKj(vo & g)の姿が、観る者すべてのハートに片っ端から火をつけていく。轟々と沸き上がるシンガロングを「聞こえないね!」とさらに激しく煽り倒すKjの衝動が、会場丸ごと熱狂の坩堝へと叩き込んでいく。前回と同じく、Kj/桜井誠(dr)/BOTS(dj)/HIROKI(g)/ATSUSHI(dance)/DRI-V(dance)にベーシスト:KenKenを加えたラインナップでのステージ。今年1月にリリースした渾身の名盤『THE FACES』から響かせたのは“Run to the Sun”。激しくも凛としたロックの嵐が、♪ウォーオーオーとフロア一丸となって噴き上げる歌声と渾然一体となって、目の眩むような高揚感を生み出していく。

「今日はロックな曲しかやんねえから! かかってこい!」というKjのシャウトとともに轟いたのは、2001年のアルバム『LILY OF DA VALLEY』から“Bring It”。Dragon Ashのミクスチャー・スピリットが獰猛な攻撃性とともに吹き荒れるパワフルなナンバーが、EARTH STAGEをびりびりと震わせていく。熱気あふれ返る会場を見回して「ロック・フェスはこうじゃなくちゃいけねえよ!」と語りかけるKjに、さらに熱い歓声が沸き上がる。「Ladies and gentlemen, on bass, KenKen!!」というコールとともに雪崩れ込んだのはもちろん、KenKenの爆裂プレイと歌をフィーチャーした『THE FACES』のナンバー“The Live”。サポート・プレイヤーの概念を遥かに越えた彼の存在感が、Dragon Ashという共同体のドライヴ感とせめぎ合い、日々ロック・ケミストリーを生み出していることが、その演奏からもリアルに伝わってくる。さらに“For divers area”で熾烈なダンス空間を繰り広げた後、YALLA FAMILYの面々を呼び込んでぶっ放したのは『THE FACES』の“Still Goin' On”! 3MCのマシンガン・ラップとKjの力強い歌声が、ハード・エッジなミクスチャー・サウンドとともに、狂騒感と祝祭感をどこまでも煽り立てていく。

「いいバンドのいい音楽は、たとえそいつがいなくなっても、ずっと鳴り続けるべきだろうし。みんなが聴き続ける限り、そいつはバンドの中で、音楽の中で生き続けるから。みんなでそうやって、音楽を守り続けていこう!」……そんなKjの真摯な言葉に応えて、惜しみない拍手喝采が巻き起こったところに“百合の咲く場所で”投下! 情熱に任せて歌い叫び踊り回るオーディエンスに「お前たちもカッコいいぞ!」とKj。圧巻のステージを締め括ったのは、気高くも美しいメロディが咲き誇る名曲“Lily”だった。オリジナル・メンバー:IKUZONE、長年彼らを見つめてきたディレクターとの悲しい別れを越えて、その想いをも背負って前進し続けるDragon Ashの覚悟と闘志が生んだ、最高のステージだった。さあ、この後はいよいよ新年カウントダウン!(高橋智樹)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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