初日ASTRO ARENA、ライヴアクトの最後に登場したのは、もはやこのASTRO ARENAには不可欠な存在、CAPSULEだ。ステージ後方のLEDに「CAPSULE」の名前が大きく現れ、ふたつのシルエットがステージに浮かびあがると、大歓声のなか“more more more”からライヴはスタート。地面から突き上げてくる強いビートの上を、こしじまとしこのキュートな声が弾むと、フロアはすでに踊りまくりの狂乱状態。「こんばんは。CAPSULEです。COUNTDOWN JAPAN、ASTRO ARENAにようこそ。今日は新曲もやるよー!」と、こしじまが元気に宣言すると、ここから中田はボーカルレスの攻撃的なトラックをノンストップで繰り広げていく。攻撃的なデジタルサウンド、クールで浮遊感漂うノイズ、キャッチーなアップビート。変幻自在に表情を変えるトラックに、縦に横にフロアは踊らされっぱなしだ。

ASTRO ARENA名物の巨大LEDには大胆な映像と共に光が溢れ、激しく明滅するライティングと無限に繰り返されるトラックの作用で、次第にフロアはトランス状態に。エフェクトがかけられたこしじまの声は、トラックの一部みたいに不思議に響く。無限とも思える享楽のときが終わりに近づいたころ、再び選曲は歌ものへ。お待ちかねの鉄板曲“Sugarless GiRL”を挟んで、「最後の曲でーす! いくよーっ!」とこしじまが叫ぶと、ラストは“Starry Sky”でフロアを横に揺らして、熱狂のうちにライヴは終了した。もはやこのロックフェスにあって決して彼らは異端でない。ふたりが去ったあとのフロアに、師走の寒さは一切ない。ムンムンとした熱気だけが残された。(秦理絵)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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