「ロッキン、元気—?」と登場したのは真っ赤なボブヘアーがキュートな木村カエラ。1曲目の“TODAY IS A NEW DAY”は今年でデビュー10周年を迎えたカエラの新たな決意が聴こえてくる疾走感溢れるロック・ナンバー。黒いミニスカートを揺らしながら、このキャリアを共に歩んできたバンドのメンバーと一緒に力強く歌い上げる。

「みんな、ジャンプしたい?」という言葉で始まったのは“Magic Music”。これまでも何度も大舞台を彩ってきたこの曲を「みんなの笑顔が見・た・いー!」と熱唱。彼女のそんな想いに観客も大きな笑顔とジャンプで応える。そこでヴィジョンに映ったカエラの笑顔が……可愛すぎる!!

「みんな楽しんでますか? しかしもう年末だね、この1年どうだった? 楽しかった人! あんまり良くなかった人!」と客席に問いかけ「どうして良くなかったの? え、旦那と喧嘩したの? それは最悪だー!」とフレンドリーなMC。「でも、あんまりだった人もさ、私が吹き飛ばしてあげる! 私が完璧な1年にしてあげる! だってこんなにギュウギュウなところに詰まってるみんな……ドMだよ?」と笑わせる。どんな場所でもこんな風に近い距離感でオーディエンスとコミュニケーションが取れるようになった、現在のカエラ。そして披露された新曲“sonic manic”では華奢な体で踊りながら、伸びやかな歌声を会場の隅々にまで届けていく。

 それから「冬にぴったりの可愛い曲をやりたいと思います」と“A winter fairy is melting a snowman”へ。曲の途中で両手を広げてステージを走り回るカエラと、お星様のキラキラのような手の振付が綺麗に舞う客席、その光景の全てが可愛い。

 お次は「みんなも知ってる曲だよ!」と“おどるポンポコリン”! 会場からはピーヒャラピーヒャラの大合唱。まさにカエラ自身、「おへそがちらり」な衣装を着ているのも今日のポイント。

 しかし後半はロックな木村カエラだ。「こっからは、もう激しい曲しか残ってません!」とギターをかき鳴らしながら“BEAT”を披露。ロックなモードにシフトした彼女は続けて“TREE CLIMBERS”を、キレのある動きで左右にステージを駆け抜け、フロアを煽りながらクールに歌い上げていく。バンドの演奏もそれぞれに暴れ出してはワイルドな一体感を生み出した。

 そしてラストは「みんな今年1年、お疲れ様でした!」と“BANZAI”へ。スペーシーなサウンドとビートに乗って最後まで元気に客席を煽り続けながら、パワフルかつ多面的な木村カエラの魅力を見せつけるステージを展開してくれた。「みんな、来年もどうぞよろしくお願いします」と投げキスを残し、スキップでステージを去った。(上野三樹)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。

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